週に9時間以上の運動が、心疾患予防に最大の効果をもたらす可能性があるとする研究結果が報告された。英医学誌「 British Journal of Sports Medicine」に掲載された研究は、約1万7000人の中年層データを分析し、運動量と心臓発作や脳卒中などの心血管イベントの関係を検証した。
研究では、週150分の中〜高強度運動という現行目標でもリスクは約8〜9%低下した。一方、週560〜610分(約9〜10時間)の運動を行う人は、心臓発作や脳卒中などの発症リスクを30%以上減少させていた。
研究チームはまた身体能力が低い人ほど、同等の効果を得るためにより多くの運動が必要になる可能性も指摘している。
ただし、この結果を新たな目標とすることには慎重な意見もある。オックスフォード大学のエイデン・ドハティ教授は「週560〜610分という数値に重きを置くべきではない」と警告。「1日1時間20分以上の運動に効果があるのは明らかだが、現実的な公衆衛生メッセージではない」と述べた。そのうえで「少なくとも週150分の運動を目指し、それ以上ならより良い。どんな運動でも積み重ねが重要だ」と呼びかけている。