お店での対応や友人との会話で、「それはおかしい」と思っても、その場では言えずに流してしまうことがあるだろう。漫画家のさーかさんの作品『大切なものを奪われた話』では、初めて行った美容室で不満を募らせた実体験が描かれている。
それは作者が美容室でカットをしてもらっている時のこと。鏡に映る自分のヘアスタイルを見ながら、作者は「いい感じ!」と満足していた。初めての美容室で少し緊張していたものの、仕上がっていく髪型は悪くない。
最後に、美容師から前髪を調整すると言われたため、作者はしばらくの間、目を閉じて終わるのを待っていた。綺麗に切りそろえられた前髪が完成すると考えていた作者だったが、目を開けてみると、鏡に映っていたのは、前髪の一部だけが不自然に短くなった自分の姿だった。
この姿を見た作者は驚きつつも、ここからさらに整えてくれるのだろうと待っていた。ところが美容師の口から出たのは、「完成です」という言葉だった。そして自信満々で「よろしいですか?」と確認してくる美容師を前に、作者は心の中で「ワタシの前髪返せぇ!」と叫びながらも、「大丈夫です」と答えた。
店を出た作者は、おかしい時におかしいとハッキリ言えるようになりたいと考え、前髪は帰宅後にセルフカットしようと決意するのだった。
同作について、作者のさーかさんに話を聞いた。
―同作はさーかさんの実体験ですか?また同作を描いたきっかけも教えてください
仕上げで前髪を横に切られたことは実体験です。それ以外の会話の流れなどはワタシの創作です。
前髪を切られたことを漫画にしたい気持ちはありつつ、その出来事をおもしろく描く話の構成が思いつかず、ずっと放置してたのですが、今年の1月に構成を思いついたので今ならおもしろく漫画に出来ると思って描きました。
―この経験を通して、何か変わったことはありますか。
特に変わらないですね(笑)
高い買い物でミスされたら、さすがに言うと思いますけど、基本的に昔も今も、「まぁ、いいや」って思うタイプです。
―同じようにおかしい時におかしいと言えず飲み込んでしまう人へ、今ならどのような言葉をかけたいですか。
何も言わなかったら後で絶対モヤモヤすると思うなら自分のために勇気を出して言ったほうがいいと思いますけど、どうしても言えないなら、それも性格だからしょうがないよな〜って思います。
<さーかさん関連情報>
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