葬儀相談依頼サイト「いい葬儀」はこのほど、直近2年以内に喪主(または喪主に準ずる立場)を経験したことのある全国の40歳以上の男女2000人を対象に、2年に1度行っている「お葬式に関する全国調査(2026年)」の結果を公表した。
調査によると、行った葬儀の種類で最も多かったのは「家族葬(47.0%)」だった。次いで「一般葬(30.2%)」「一日葬(11.9%)」「直葬・火葬式(10.8%)」の順。前回調査と比較すると、家族葬の割合は微減(50.0%→47.0%)し、一般葬はほぼ横ばい(30.1%→30.2%)だった。一方で「一日葬」(10.2%→11.9%)や「直葬・火葬式」(9.6%→10.8%)の割合が微増し、葬儀の規模や形式の多様化が進んでいる様子がうかがえる。
葬儀にかかった費用の内訳をみると、「基本料金」が72.02万円、「飲食費」が11.67万円、「返礼品費」が13.03万円となり、総額が96.73万円だった。前回(94.21万円)から約2.5万円の増加となっている。
また、葬儀の種類別に総額を比較すると、一般葬が122.01万円(前回比+0.63万円)、家族葬が96.39万円(同+6.49万円)、直葬・火葬式が49.56万円(同+1.71万円)、一日葬が74.43万円(同+1.99万円)と、いずれの形式でも上がっている。
葬儀の事前準備をいつ頃から始めたかを尋ねたところ、最も多かったのは「準備していなかった」で63.8%に上った。葬儀会社の選定についても87.1%が「比較検討を行わなかった」と回答。家族が亡くなった直後の精神的・時間的ゆとりのなさや、「知人の紹介」「地元の指定業者」といった、比較の必要性を感じない地縁や安心感を重視する傾向も影響していると考えられる。
葬儀を行った際に困ったことで最も多かったのは、「お布施の相場・マナーがわからない」で346件だった。「葬儀の知識やマナーがわからない(259件)」「遺影にふさわしい写真がない(227件)」「訃報連絡をする相手・範囲がわからない(219件)」と続いた。日常的に関わりの少ないお寺とのお付き合いや、仏事・儀式のマナーに対する知識不足が、喪主の強い不安や困りごとにつながっている。
死亡届提出後に役所で行う各種手続きのイメージについては、「めんどくさい(816件)」「わかりにくい(736件)」「大変(705件)」「多い(486件)」といったネガティブな回答が上位を占めた。一方で、「役所におくやみ手続きを職員が寄り添ってサポートしてくれたらどう感じるか」という質問に対しては、「何も分からないので安心」「心強い」「助かる」といった肯定的な意見が数多く寄せられた。葬儀を終えて心身ともに疲弊している遺族にとって、その後の煩雑な手続きに対する適切なサポートが強く求められている。