誰かの強い熱量に触れたとき、自分の気持ちに自信がなくなってしまうことがあるだろう。推し活や趣味を持つ人ほど、一度はそんな思いに心当たりがあるかもしれない。そんな「好き」の熱量をめぐる繊細な感情を描いたてぃーえーさんの作品『好きの熱量を比較してしまう話』が、SNS上で多くの共感を集めている。
物語は、推しのバンドのライブに参加した3人の会話から始まる。3人はライブ終わりの高揚感をそのままに、それぞれが感想を語り合っていた。すると1人が「ずっと歌っちゃった!全曲歌詞覚えてるから」と話し、その言葉に主人公は驚く。さらにもう1人は「私はグッズを全部買っちゃった」と嬉しそうに報告する。
そんな2人の姿を前に、主人公はふと「2人と比べると自分の“好き”はそこまで強くないのではないか」という不安が胸をよぎった。好きな気持ちは確かにある。けれど誰かの熱量と比較した瞬間、主人公はその気持ちに自信が持てなくなってしまったのだった。
読者からは「めっちゃわかるー!それで好きじゃなくなったアーティスト数多います」などの声があがっている。そんな同作について、作者のてぃーえーさんに詳しく話を聞いた。
自分らしい「好き」を大切にするために必要なこと
ーこの作品はどのような着想から生まれたのでしょうか?
好きなアニメで友人と盛り上がった時に知識で僕はついていけなかった体験がありました。それで、好きの熱量には個々の差があるよなと感じ、同時に他の人もこういう経験があるのでは?と思い、『好きの熱量』についての漫画を描いてみようと思いました。
ー好きの大きさを他人と比較してしまう心理について、どのように捉えていますか?
自分がどれだけ何が好きか、何を推しているかというのは、現代における自己表現の一つになっているのかなと感じます。比較するものではないですが、自分が好きなものを分かってほしいという気持ちが根底にあるのかなと思います。
ー好きに自信をなくしてしまう人が、自分の気持ちを大切にするためには何が必要だと思われますか?
他所は他所で自分は自分、人それぞれ楽しみ方が違うことをインプットしておくのが良いのかなと思います。
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