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AIロボットが卓球のエリート選手たちを撃破 5人中3人負かす 予期せぬ状況にも適応

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ソニーAIのロボットがエリート選手を撃破
ソニーAIのロボットがエリート選手を撃破

 AIを搭載したロボットが、卓球のエリート選手たちに勝利を収めることに成功した。物理的なスポーツにおける歴史的転換点となる。

 「エース(Ace)」と名付けられたこのロボットは「ソニーAI」の専門家たちによって開発されたもので、1997年にIBMの「ディープ・ブルー(Deep Blue)」がチェスのグランドマスター、ガルリ・カスパロフに勝利した偉業と同等であると見なされている。

 AIはこれまでボードゲームで優れた能力を発揮してきたが、卓球特有の物理的要件、例えばボールの高速なスピードや複雑な回転は、この技術が習得するには特に困難な課題と見なされてきた。

 「ソニーAI」のチーフサイエンティストであるピーター・ストーン氏は、この画期的な成果は単なる卓球の枠を超えたものであり、AIがこうした条件下で人間のトップレベルと同等のパフォーマンスを発揮できるようになれば、これまで手の届かなかった全く新しい分野の実用化への扉が開かれることになると述べている。

 卓球のトップレベルでは、ボールの速度は時速45マイル(約72km)を超え、選手同士のラリーの間隔は0.5秒未満となる。このスピードに対応するため、「エース」はボールの位置を追跡する9台の高速カメラと、回転の状況を捉える3台の「イベントベース」カメラシステムを併用している。

 このロボットの特殊センサーはボールにズームインし、ロゴなどの表面のマークを追跡する。通常の写真を撮影するのではなく、光の微細な変化をリアルタイムで記録することで、極めて高速なボールの動きにも追従が可能だ。

 マークの動きを追跡することでボールの回転速度と回転方向を算出し、その情報は仮想卓球ゲームに数千時間アクセスして打ち方を学習したコンピュータによって処理される。実際のショットは、人間の選手と同等のスピードとリーチで動作するように設計された、8関節のロボットアームによって行われる仕組みだ。

 公式の卓球ルールに基づいて行われた試合で、「エース」は5人のエリートアマチュア選手のうち3人を破り、強い回転のかかったショットの75%以上を返球した。また、ボールがネットに当たり軌道が変わるといった予期せぬ状況にも適応しており、ストーン氏はこの成果をAI研究における画期的な瞬間であると評している。

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