akiya_b

元宝塚・美弥るりか 同期の七海ひろきとタッグで主演舞台 宝塚音楽学校の祝辞でも引用された男役の現在地

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
美弥るりか
美弥るりか

 元宝塚歌劇団月組スターの美弥るりかが、同期の七海ひろきプロデュースの舞台「MISSDIRECTION」に主演。このほどよろず~ニュースの取材に応じた。

 きっかけは「どうしても美弥主演の舞台がやりたい」という熱意だった。「カイちゃん(七海の愛称)に呼ばれて行くと、ものすごく資料を準備して、舞台のプレゼンをやってくれた」という。そのときは日程の都合で、すぐにはまとまらなかったが、調整に調整を重ね、主演が実現した。

 宝塚時代は、誰にもマネできない独自の雰囲気を持つ男役として人気を博した。当時を振り返ると「やはりずっと男役の“美弥るりか”だった。どうしたら私の男役ができるのか、唯一無二の存在になれるのか、考えていた」という。いわゆる正統派でも妖精でもコケティッシュでもない、分類は「美弥るりか」という項目しかない存在を目指していた。退団後、顔つきがやわらかくなったことを指摘されると「そうかも。当時はどうすればもっと理想に近づくんだろう、どうすればもっと上手くなるんだろうと、ずっと“もっと、もっと”と考えていましたから」と優しい表情で振り返る。

 2019年4月の宝塚大劇場のサヨナラショー後に「すてきな男役さんになりたいと思い、宝塚に恋してきました」とあいさつ。現役時代はその言葉どおり、“すてきな男役”になるために、ほとんどの時間を割いていた。同年の宝塚音楽学校の107期入学式では、当時の角和夫理事長が美弥を引き合いに出し、「彼女は音楽学校も含めると19年間、宝塚のために頑張っていただいた方です。その方にして『日々精進し続ける』『少しでも上の舞台を目指す』とおっしゃっている。舞台人というのは一生、精進が必要」と祝辞に引用したほどだった。

 退団後も独自の路線を歩んでいる。男役の場合、“女性”に戻るため、髪を伸ばしたり、スカートをはいたりすることも多いが、敢えて美弥はその通過儀礼は通らず、心の赴くままにやってきたという。その結果「男性、女性。セクシャルを超えた存在、人間じゃない役も」とありとあらゆる役に巡り会った。

 そして今回は、音楽学校前からの仲の良い友人だった七海との舞台。目を覚ますと記憶を失ったまま、互いに面識のない女性たちとBARで繰り広げる究極のだまし合いの新感覚クライムシットコム。出演は、元星組の妃海風、元月組海乃美月のトップ娘役2人をはじめ、元宙組の緒月遠麻、元花組の帆純まひろ、元雪組娘役の野々花ひまり、元月組の千海華蘭、元花組の羽立光来と5組が揃った。

 仲の良かった人も、ほとんど初めての人もいるが「みんなナチュラルに変わった」という。「それまで知らなかった部分を知ることも多い。宝塚では芸名でベールに包まれていた。だけど卒業すると、本名の自分がにじみ出てくる。そうした部分の魅力も増えてくる」と語る。

 そんな美弥が退団後、一番驚いたのは「夏の暑さ」だという。宝塚時代は「日中はお稽古か、舞台に上がっているから、外に出るのは早朝か夜しかなかった。だから夏の日中にの暑さには、本当に驚きました」と笑う。そんな日常の何気ないひとつひとつが、舞台人としての厚みになっている。

 今回はコメディに挑戦。現役時代は組の宴会芸で鍛えており、上級生になっても「アダムス・ファミリー」ならぬ「アダルト・ファミリー」を有志6人で結成。。ダンスや歌などの定番から、コントやサイレントネタまで、シュールなお笑いにも挑戦してきた。「意外と笑いに貪欲」と新たな美弥るりかを披露する。

 大阪公演は5月28~31日・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、東京公演は6月17~21日・シアターH。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース