壊れたおもちゃに再び命を吹き込むボランティア団体「おもちゃ病院」の活動がSNSで注目を集めている。
ピーナツ仕様のガッキーさん(@peanutmadame)がXに投稿したのは、かつて大ブームだったおもちゃ、ファービーの動画。流行当初は偽物のファービーしか手に入らなかった投稿主は、最近フリマアプリで壊れているものの本物のファービーを発見し購入。自分で修理しようとするも上手くいかず、藁をもすがる気持ちで大阪府八尾市のおもちゃ病院に持ち込んだ。
ファービーは"おもちゃドクター"たちによる内臓の移植手術と脚の靭帯修復手術を乗り越え無事復活。修理は無料で行われ、お土産に光るハンドスピナーまでもらったそう(※現在はプレゼント期間終了)。感激を伝えるポストは1.3万いいねの反響を集めた。古く複雑なおもちゃまで修理する彼らは一体どんな人たちなのか。話を聞いた。
――修理を担当しているドクターの方々について
ドクター:機械関係のエンジニア出身者が多いですが、趣味でミニ四駆や電子工作を長年楽しんできた経験者も。ボランティア自体に興味がある方や、高校の理科の先生だった方も参加しています。
――特に心に残っているエピソードは?
ドクター:あるおばあさまから「息子が使っていた古いドラえもんの人形を孫に遊ばせたい。直りますか?」と依頼が来ました。私たちも依頼主と同年代ですから、その想いに応えようと腕によりをかけて修理しました。無事に直って久しぶりにドラえもんの声が聴けたと喜んでいただけた時は、私たちも感無量でした。
――高度な技術が必要とされる修理もありましたか?
ドクター:以前、音が鳴らなくなった機械式のオルゴールの修理で、モーター部品やメロディICを駆使し、大幅な改造を施してなんとか音が出るようにしてお返ししました。持ち主のご主人が感動する姿が心に残っています。
――最も困難な修理は?
ドクター:プラスチック部品などは3Dプリンターで造形し復元することもありますが、ICがダメな場合は、別の回路を組み込んで修理するしかありません。修理に行き詰っても現場には数名のドクターがいるので、みんなで知恵を出し合います。すると不思議と解決策が見えてくるんですよ。
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SNSでは「ボランティアの方々の技術力に脱帽」「ものを大切にする文化を守りたい」などの反響が寄せられている。現在はドクターの高齢化も進んでおり、新たなボランティアも募集中とのこと。修理対象と条件はHPに掲載されているのでご確認を。ものを大切にする心を育むため、是非家族でお越しくださいとのことだ。
日本おもちゃ病院協会:https://www.toyhospital.org/
八尾市生涯学習センターかがやき おもちゃ病院:https://kagayaki-yao.jp/course/cat2/toyhospital/
八尾市立リサイクルセンターめぐる おもちゃ病院:https://www.city.yao.osaka.jp/machidukuri_jinken_kankyou/shizen_kankyou/1014660/1003459/1003471.html