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海が乳白色に!?群来(くき)が話題 何万匹レベルのニシンが作り出す神秘的な光景 カモメやトドも大騒ぎ

米田ゆきほ 米田ゆきほ

おたる水族館(北海道小樽市)が投稿した群来(くき)の模様が話題になっている。

群来とは北海道日本海沿岸にニシンが産卵のため大群で浅瀬に押し寄せた際、オスの放精で海が乳白色に白濁する自然現象。

ひと頃の小樽では群来は豊漁と春の訪れの象徴だった。昭和30年代前半以降、あまり見られなくなっていたが、近年復活傾向にあるとのこと。投稿された写真には、鮮やかな海のブルーと、放精による白が波により混ざり合い、美しいグラデーションを作っている。

投稿した小樽水族館公社の古賀崇さんに話を聞いた。

――おたる水族館から群来が見られるのは、恒例ですか?

古賀:おたる水族館の海獣公園で群来を観察できたのはここ30数年の間で多分初めてだと思います。ただ、祝津地域ということであれば、数年に一度どこかで群来を見ることができています。

――何匹くらい、どれくらいの規模なんでしょうか。

古賀:何尾くらいが集まっているのかは全く分かりません。恐らく何万尾から何10万尾レベルだと思います。今回の投稿した群来は1月31日。翌日2月1日の群来は海獣公園周辺の海が全体的にターコイズブルーに染まりました。

――群来が起きる条件について

古賀:詳しくは分かりません。1~3月に時化た後の凪の日に観察できることが多いように感じます。また、卵を産み付ける海藻が必要なので、海藻がある浅瀬で起こります。

――群来が起こった時の、他の生き物の様子を教えていただきたいです。

古賀:今回はカモメやトドも大騒ぎだったようです。トドは集まってくる親魚を、カモメは卵も食べていたようです。

――群来が起こると昔は学校も休みになったと読みました。現在も人の暮らしに影響はありますか? 

古賀:昔は群来が起きると家族総出でニシンを獲りに海へ行くので、人手確保のために学校が休みになったのではないかと想像します。手づかみでも獲れるんですよ。今は、海がきれいな色になるので、風景写真を撮るカメラマンが集まってくるくらいでしょうか。 

――群来を見られた際、北海道のみなさんはどんな気持ちになりますか?

古賀:北海道の人といっても、海の傍で働く人、または、たまたま海を見た人くらいしか見ることは無いのですが、「綺麗な色だな」とか「もう少し頑張れば春かな」といった感じ。私が初めて見た時は「入浴剤を撒いたのは誰だ?」と思いましたよ(笑)。

◇    ◇

SNSでは「色がとんでもなく綺麗」「波の色かと思ってたら衝撃」「小樽の漁業が衰退したことで、かえってニシンが戻ってきたのでは。」「例年より早い気がする」「明治頃はこれが起こると村全体が凄まじい活気だった」などの反響が集まった。限られたタイミングと地域でしか見られない貴重な現象、是非写真でご覧いただきたい。

おたる水族館 X
https://x.com/otaruaquarium

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