兵庫県の斎藤元彦知事(48)が10日、県庁での定例会見に臨み、記者団から衆院選兵庫8区で立候補、当選した自民党の青山繁晴氏(73)の“ぶっ込み第一声”について問われた。
青山氏は衆院選公示日の1月27日、兵庫県尼崎市での第一声で、自民同県連会長の末松信介参院議員(70)、同幹事長を務める黒川治県議(66)とともに演説。「国政が県政に勝手に介入してはいけない」と前置きした上で末松、黒川両氏に「『もう対話と和解をいたしませんか』ということを、私は申し上げました」と提案したことを明かした。
末松氏の娘婿は、斎藤氏のパワハラ問題などを調査する百条委員会委員長を務めていた自民の奥谷謙一兵庫県議(40)。青山氏は奥谷氏の義理の父に対し、“冷戦”を続ける斎藤氏と自民党県議団との「対話と和解」を公然と求めた。
記者団から「青山さんが街頭演説の中で、自民党の県議団に対して、知事との和解と対話の呼びかけがありました。報道もありましたが、知事はご覧になってますでしょうか」と問われた斎藤氏は「各候補の主張について、詳細を承知しているわけではない。私自身も直接、お話をうかがっているわけではないので、詳細なコメントはなかなか難しい点はご理解いただきたい」と回答した。
さらに「じゅうぶん県議会の方とは、政策に関する議論はさせていただいている。予算、条例とも、県民生活に直結するものは成立いただいている。県議会とは車の両輪として進んでいけているというふうには考えている。さまざまなご指摘、ご批判は真摯(しんし)に受け止めながら、しっかりやっていきたい」と述べた。
青山氏は第一声で、東京での高速道路建設についての会合に出席した際、斎藤氏が青山氏だけにあいさつし、他の出席者にはあいさつしなかったと振り返り「非常に辛い立場にいらっしゃるってことを感じ、そしてその後、知事は席に戻られて、公の指名であらためて全員に向かってあいさつされたけれども、その時、宙をにらむようにあいさつされていて、すごく心配しました」と描写した。
斎藤氏は、青山氏の“心配”について問われ「国会議員のみなさんとはさまざまな場面でお会いすることもありますので、その際にごあいさつや話をさせていただくことはこれまでもございますので、そこは適切に対応させていただいていると思います」と強調した。
青山氏だけにあいさつをした理由について「(県知事選)再選直後の道路の大会で、東京で開催されたものに行ったところ、ふだん出席をされていない議員さんでしたので、初めてお顔を見るという形になった。全体の議員のみなさんに対してあいさつをする形は当然、毎回させていただいている。初めてお顔を拝見する状況でしたので、あいさつをさせていただいたというだけの話」と説明した。
「引き続き国会議員、県議会についてこれまでもさまざまな場面で、政策の意見交換させていただいております。引き続きコミュニケーションを図っていきたい。県の政策をしっかり理解していただくということが大事」と強調した。