4月に京都劇場で開幕する劇団四季のストレートプレイ「恋におちたシェイクスピア」の取材会がこのほど行われた。
同作はアカデミー賞で作品賞や、主演女優賞(グウィネス・パルトロウ)、助演女優賞(ジュディ・デンチ)、脚本賞など7部門を受賞した同名映画(1999年)を元に、2014年にイギリス・ウェストエンドで初演され、高い評価を受けた。劇団四季では、この舞台脚本を用い、ローカライズしたオリジナル演出のノンレプリカ公演として上演。2018年の初演に引き続き、青木豪氏(「バケモノの子」演出)が演出を担う。
名作「ロミオとジュリエット」の誕生に、若きシェイクスピアの身を焦がすような恋が大きく関わっていたとしたら―と、ストーリーにはフィクションと事実が巧妙かつ周到に織り交ぜられ、名作の誕生秘話に説得力を与えている。登場人物の多くが実在する人物であり、イギリス演劇が大きく発展したエリザベス朝を時代背景に描かれている。またシェイクスピアの他戯曲のセリフをさりげなく登場させるなど、ストッパードならではのシェイクスピアをめぐる引喩やジョークが随所に散りばめられた脚本になっている。
シェイクスピア(ウィル)役のひとり、武藤洸次は「本作は、現在上演中の東京・自由劇場での公演を経て、およそ7年半ぶり2度目となる京都公演が予定されています。演劇への愛と祈りにあふれ、生きる歓びに満たされる人間ドラマ」とアピール。「この作品は、フィクションでありながら、シェイクスピアの人生や当時の劇場文化をリアルに描いています。テンポよく軽快に展開する物語は、四季の原点でもあるストレートプレイを初めてご覧になる方にも、親しみやすいと思います」と訴え、「京都でも『人を愛する喜び』や『演劇への愛』をお客様にお届けできるよう、精一杯努めて参ります」と語った。
公演は4月25日~5月24日。