中学受験を控えた親御さんにとって、前日は心臓が飛び出るほど緊張する瞬間かもしれませんね。おうち受験コーチング代表の鈴木詩織です。
いよいよ明日が本番。「親として何をしてあげられるだろう?」とソワソワしてしまう気持ち、痛いほど分かります。でも、直前の親の振る舞い一つで、お子さんのパフォーマンスは大きく変わります。
今回は、おうち受験コーチングの視点から、合格を引き寄せるための「前日NG&OK集」をお届けします。
【NG】良かれと思ってやりがち!逆効果な親の行動
×「家のことはいいから、勉強だけしてなさい!」
直前だからと、お手伝いなどの日常を全て免除して「勉強一色」にするのはNGです。
子どもにとって「特別扱い」はプレッシャーになり、「自分事」としての感覚を奪ってしまいます。また、急にリズムが変わると、かえって緊張が増してしまいます。
×「この問題、去年も出たから詰め込んで!」
前日の詰め込みや夜更かしは厳禁です。不安から「あれもこれも」と確認したくなりますが、脳が疲弊し、当日の思考力が低下してしまいます。
×「絶対に受かるよ!」「落ちたらどうするの?」
「絶対」という言葉は、逆に「落ちたらダメなんだ」というプレッシャーを与えます。また、親の不安をぶつけるような言葉は、子どもの足をすくませるだけです。
×「景気づけにカツ丼(トンカツ)!」
「勝つ」を願っての揚げ物は、消化に悪く胃もたれの原因に。緊張で胃腸が敏感になっている時期には避けるべきです。
【OK】合格を引き寄せる!親の「女優」力
○「いつも通りの生活リズム」を保つ
食器を下げる、お風呂掃除をするなど、簡単な手伝いはそのまま続けてもらいましょう。体を動かすことで気分転換になり、「いつも通り」の感覚が心の安定を生みます。
○「早く寝て、脳を休める」
前日は「新しいこと」ではなく「確認」程度に留め、早めに布団に入りましょう。もし眠れなくても、横になって目を閉じるだけで脳は休まります。
○「ここまでの頑張りを見ていたよ」と伝える(承認)
結果(合格)への期待ではなく、プロセス(過程)を認める言葉をかけましょう。
「毎日机に向かっていたの、お母さん知ってるよ」
「あなたが頑張ってきたこと、私が一番よく分かってる」
この言葉が、子どもの自己肯定感を支え、最強のお守りになります。
○「消化に良い食事」で体を温める
うどんや雑炊など、消化に良く温かい食事がベストです。心も体もホッと緩むようなメニューで送り出してあげましょう。
最後に:親ができる最高のサポートとは
前日に親がすべきことは、「女優」になって「どっしりと構える」ことです。
内心はドキドキしていても、子どもの前では「あなたなら大丈夫」と微笑んでいてください。親の安心感は、必ず子どもに伝染します。
受験はゴールではなく、お子さんが成長するための「通過儀礼」です。結果がどうであれ、この日のために努力した経験は、必ずお子さんの人生の糧になります。
明日は、笑顔で「いってらっしゃい!」と送り出してあげてくださいね。心から応援しています!
<プロフィール>
鈴木詩織
受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。