akiya_b

故村山富市元首相の豪快エピソード「右翼を家に上げた」「引退後も演説の練習」社民・福島党首が明かす

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
社民党の福島瑞穂党首
社民党の福島瑞穂党首

 社民党の福島瑞穂党首(70)が24日、国会内での定例会見で、10月17日に101歳で死去した村山富市元首相をしのんだ。

 20日に大分市内で開かれたお別れの会に出席した福島氏は、自らが呼びかけ人のひとりになり、2026年3月9日に都内で村山氏の「しのぶ会」を行うことを発表した。

 社会党委員長、社民党党首を務めた村山氏について、福島氏は「村山富市さんは最後まで社民党員でいらっしゃったので、社民党が力を入れてしのんでいきたい。1995年の村山談話は、植民地支配と侵略戦争に対する痛切な反省と謝罪をしっかり盛り込んだ談話です。今、戦争が本当に身近にあるような政治状況で、村山談話は本当に光り輝いていると思います。村山談話を社民党は引き継いで、しっかり頑張っていきます」と決意を述べた。

 記者団から、村山氏への思いを問われた福島氏は「村山富市さんが政治のパパ…父で、土井たか子さんは政治のママっていうか、政治の母なんですよね」と語った。

 「村山富市さんは総理大臣になった時のことを含めて、いろんな意見があることは承知をしています。ただ、私は今のように、戦争や差別、排外主義が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)し、歴史認識が…本当に歴史修正主義も含めて揺らいでいる今の時代に、村山談話ってすごい光っているし、とっても大事だと思っています。植民地支配と侵略戦争に対する痛切な反省と謝罪を持ち、それを刻んで平和をつくっていくんだというのは、日本の政治にとってブレてはいけない大事なことだと思っています。村山さんの一番の功績は、やっぱり村山談話だと思っています」と強調した。

 村山氏の人柄にも触れた福島氏は「すごく懐が深く優しい人で、非常に話しやすい人。だから家に右翼が来て、村山さんに文句言ったら『君は上がっていけ』って家に上げたらしいんですよね。大丈夫かと思うんですが、そういう不思議と垣根のないところがあって、だからいろんな人と話をするっていうか、懐が深いところがありました」と振り返った。

 政界引退後の村山氏の自宅に電話した時のエピソードを挙げ「お嬢さんと電話してたら声が聞こえてきたので『この声は何ですか?』って聞いたら『父が演説の練習をしています』って言われた。例えば小さな公園で、市議会議員が出馬する出発式などにも、すごくいいあいさつをされる。総理大臣経験をして、36年間ぐらい国会議員をやってキャリアも十分なのに、でも地元でなんか話をするにあたって練習をしてるっていうのに、私はすごく心を打たれた」と述懐した。

 福島氏は「一期一会っていうのが、ひとつひとつの演説、スピーチにも心を込めていた…ということはとても思っています。土井(たか子)さんもそうでしたけれど、自分はキャリアがあるから適当にしゃべれるという感じではなく、練習しているんですよね。それは何かやっぱり見習うべきというか、その真剣さはすごくいいなと思っています」と、理想だとした。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース