小野田紀美経済安全保障担当相が19日、国会内での定例会見で、安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也被告についてフリー記者から質問されたが、コメントしなかった。小野田氏は答えない理由については「以前申し上げましたので、自分が取材した取材の動画をご確認ください」と返した。
フリー記者は「裁判も終結した区切りを受けて、あの事件をどう振り返って、安倍元総理と教団のズブズブの関係について何もコメントしてないんですか?」(※判決も出ておらず、まだ終結はしていない)と何度も「ズブズブ」という言葉を繰り返して問いかけた。小野田氏は「何もコメントはございませんし、この場というのは、わたしの所管に関することを省庁の意見を、しっかり所管の大臣としてお話しする場所で、あなたの意見を語る場所ではございませんのでその辺はご留意ください」と冷静だった。
小野田氏は11月11日の会見で、同じフリー記者から銃撃事件について質問され「裁判のことに関して、わたくしがコメントすることはございません」と答えていた。フリー記者は、さらに「事件についてのお気持ちの整理というものは?」と続けたが、小野田氏は「(整理は)一生つきません。以上です」とだけ語っていた。
事件については「所管外だと思います」と見解を示した。その上で、ニュージーランドのアーダン首相(当時)のテロ事件の犯人に対する「わたしは今後、男の名前を言うことはない。ニュージーランドは男に何も与えない」という言葉を引用。「テロリスト、に対してわたしが何かコメントすることはございません」と言い切った。
小野田氏は安倍氏が銃撃される前日の2022年7月7日に岡山で応援演説を受けていた。一歩間違えば、小野田氏も事件に巻きこまれていた可能性もあった状況だった。安倍氏のX(旧ツイッター)の最後の投稿は「自民党公認のみで戦い抜く小野田紀美候補。厳しい闘い、彼女の鋼の信念に会場は燃えました。日本を守り抜く小野田紀美候補に力を!宜しくお願いします。」というもの。2ショットの画像も添えられている。