女優アンジェリーナ・ジョリー(50)が、乳がん予防のために受けた両側乳房切除手術の傷跡を新しい写真撮影で公開した。2013年に乳がんや卵巣がんのリスクを高める遺伝子「BRCA1」を持っていることが判明し、予防的手術を選択したアンジェリーナ。その後も他の女性が手術痕を共有する姿に心を動かされ、自らも啓発のために公開を決意したという。
仏版タイム誌のインタビューでアンジェリーナは「私は愛する多くの女性とこの傷を分かちあいたい。他の女性が傷を見せるたびに心を動かされるわ。乳房の健康や予防、乳がんに関する知識を広める活動に参加したかったの」と語った。
2015年には卵管と卵巣も摘出し、卵巣がんのリスクをさらに減らしたことを公表している。約1000人に2人がBRCA1遺伝子をもつとされており、検査がすべての女性に提供されるべきかと質問されると、「リスク要因や家族歴がある女性にとって、手頃でアクセス可能でなければ」と答えた。さらに「医療の選択は個人的なもので、女性が情報と支援を得て自ら決断できるようにすべきよ。経済状況や居住地によって検査や治療へのアクセスが制限されるべきではないわ」と訴えた。
アンジェリーナは次回作『Coutures』(アリス・ウィノクール監督)で乳がんを患う映画監督を演じる予定。母マルシェリーヌ・ベルトランを2007年にがんで亡くしており、この役は自身にとって「非常に個人的な物語」だと語っている。