映画監督のクエンティン・タランティーノが「ハンガー・ゲーム」シリーズを「『バトル・ロワイアル』のPG版」と呼び、原作者スーザン・コリンズに対して「盗作だ」と強く批判した。「The Bret Easton Ellis Podcast」に出演したタランティーノは、コリンズの小説が高見広春氏の1999年の小説「バトル・ロワイアル」を「丸ごとパクった」と主張。「日本の作家が彼女を訴えなかったのが理解できない」と語り、辛辣な言葉を投げかけた。
さらに「愚かな書評家たちは日本映画『バトル・ロワイアル』を観に行かないから、誰も彼女を指摘しなかった。彼らはそれを最もオリジナルな作品だと持ち上げた。しかし映画評論家が映画版を観た途端、『これは“バトル・ロワイアル”のPG版じゃないか』と気づいた」と述べ、批評界の対応にも不満を示した。
「ハンガー・ゲーム」シリーズ第1作は2012年に公開され社会現象旧の大ヒット。主演のジェニファー・ローレンスは大スターとなった。架空の国パネムで、12地区から選ばれたティーンエイジャーが死闘を繰り広げる設定で、公開以来「バトル・ロワイアル」との類似性は繰り返し議論されてきた。
「バトル・ロワイアル」は日本のディストピア社会を舞台に、政府に無作為に選ばれた中学生1クラスが殺し合いを強いられる物語。映画版は深作欣二監督の遺作でもあり、藤原竜也、前田亜季、山本太郎、安藤政信、柴咲コウ、ビートたけしらが出演した。