元宝塚歌劇団星組トップスターの麻路さきと、同月組トップスターの彩輝なおが30日、大阪市内で「エリザベート TAKARAZUKA30周年 スペシャル・ガラ・コンサート」の会見を行った。
1996年に宝塚歌劇団雪組で初演された「エリザベート」から30年を記念して、2026年2月~3月に、初演から最新キャストまで卒業生がズラリと勢揃いし、様々なバージョンで上演される。
星組だった麻路は、初演の一路真輝主演の「エリザベート」から続演した。。「当時はタイトルが『エリザベート』なのに。トップスターが死神を演じるのもすごかった」と作品の異色さを挙げた。さらに自身が続演することに「もう何をしてくれるんだ!と。歌の雪組と言われ、一路さんのサヨナラ公演。なんでなんだと」と笑って振り返る。「当時はもう逃げ出したいくらいでした。でもおかげでいまもこうして、みんなと参加できる。こんな流れを作り上げてください、感謝しかない」と笑顔を見せる。
麻路は「稽古場から演出の小池修一郎先生にいろいろとやりたいことを話して、取り入れていただいた」と独自のトートを作り上げていった。「私の中では、ミュージカルに思うのはやめよう。歌を先行しちゃうと、自分が思った表現を体で表現できず、ダメになるのは嫌だったので。 だから私の中では芝居をやってる、と。 芝居のセリフにたまたま音が乗ったと思ってやっていました」とアプローチの苦労も明かした。
彩輝は星組時代に初舞台から7年目までで上演される新人公演で主演し、月組でトップになりサヨナラ公演で再びトートを演じた。「丁度5組が一回りし、『エリザベート』を上演する最後でした。新人公演から10年。これだけ長年愛され『ベルサイユのばら』に次ぐ名作として愛される作品に出演できて幸せです」と思わず笑みをこぼした。また新人公演で演じた「麻路さんのトートが大好き」と明かす。楽曲月重ねたものの強みも複雑で「1音外すとわからなくなってしまうみたいな感じのとこがありますので、そういった部分に神経質になっていたなども思います。 だけどその緊張感や集中力、神経質な部分がトートに行かされていたと思います」と語る。
30周年を記念してのガラコンサートにも「我々の積み重ねた熟年の強みがある。当時のメンバーに新しいメンバーも入り楽しみです」と麻路。彩輝も「いろいろと経験したのが味となり、肉付いていけば」と意欲を見せいていた。
東京国際フォーラム ホールC2026年2月6日~20日、梅田芸術劇場メインホール2月28日~3月15日。