親からかけられる言葉は、子どもにとって非常に大きな影響力を持つ。「親がそう言うなら、きっとそうなんだろう」と信じたまま成長し、大人になってから「なんか違う?」と気づき、両親の“親バカぶり”を知ることもある。そんな経験をユーモアたっぷりに描いた『親バカは残酷』(作・もずくさん)が、SNSで100件を超えるコメントを集め話題となっている。
作者は幼い頃、両親から「もずくは顔が小さいねえ」「ほんとだなあ」と褒められて育った。子どもを愛情深く見つめる両親の姿が目に浮かぶようだ。
そのため、作者自身も「わたしは顔が小さいんだ」と自然と思い込むようになっていったという。しかしその思い込みが揺らいだのは、大人になってマスクを買おうとした日のことだった。
店頭に並ぶ「普通サイズ」と「小さめサイズ」のマスクを見た作者は、迷わず「小さめサイズ」を選んだ。しかし装着してみると「ギュム…」と顔に食い込むほどきつかったのだ。
その瞬間、作者の幼い頃の記憶がよみがえる。「小顔だねえ」「将来はモデルかな」と語っていた両親の言葉が脳裏をよぎり、「なんだか話が違うな…」と思う作者だった。
読者からは「私も親から一番可愛いと言われて私は世界で一番可愛いんだ!と調子に乗ってた時期があります」や「親にとっては世界一可愛いので嘘ではないのが残酷」、「ご両親の育て方ステキです」など共感や育て方への賞賛が多く寄せられた。
そこで、作者のもずくさんに同作について話を聞いた。
ーサイズ感について、いつ頃に気が付いたお話だったのでしょうか?
コロナ禍で色々なマスクを試す中で小さいサイズがあることを知り、それを使って初めて気が付きました。
ー両親の話に「なんだか話が違うな...」と、戸惑ったエピソードが他にもあれば教えてください。
スタイルが良いと言われたこともあったのですが、大人になってから、単純に背が高いだけだなと思いました。顔が大きくても脚が短くても、背が高いとごまかせるので、そこはよかったなと思います。
ー最後に何か伝えたいことはありますでしょうか?
親の褒め言葉は話半分に聞いておきましょう!
<もずくさん関連情報>
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