近年、日本は高齢者人口が急増する一方で、家族が親の介護を担うケースも多くなっている。介護の現場では、介護者の負担軽減や要介護者の衛生面向上に繋がる「介護脱毛」が注目を集めている。「無人セルフ脱毛サロン i-Skin」はこのほど、生活全般で介助が必要な親の介護を行っている40代以上の男女234人を対象に、「介護脱毛」に対する意識調査を実施、結果を公表した。
「介護を行っている親のアンダーヘアは処理されているか」を尋ねたところ、「いいえ」が69.7%、「はい」が30.3%だった。一方で、「介護される側のアンダーヘアが処理されていることは、衛生面や介護のしやすさの観点から、望ましいと思うか」については、「そう思う」が75.2%、「そう思わない」が24.8%で、実施率に比べて処理されていることを望む人が多い結果となった。
将来介護される立場になった際、第三者の介護者に負担とならないように、あらかじめデリケートゾーン(VIO)を脱毛しておく「介護脱毛」という言葉を知っているかを尋ねたところ、「知っている」が52.1%、「知らない」が47.9%だった。生活全般で介助が必要な親の介護を行っている40代以上の人の半数以上が、「介護脱毛」という言葉を知っている。
親の介護脱毛についての考えを聞くと、「良いとは思うが、親には言い出しにくい」が21.8%で最も多く、2位が同率で「機会があれば勧めたい」と「特に必要性を感じない」で20.1%、さらに「積極的に勧めたい」が18.8%で続いた。ポジティブな回答を合わせると、約4割が機会があれば親に介護脱毛を勧めたいと考えていることが明らかになった。
将来介護される場合に備えて自身も介護脱毛したいと思うかについては、「はい」が61.1%、「いいえ」が37.2%、「既に脱毛が完了している」が1.7%という結果に。一方、したいと思わない理由では「脱毛の必要性を感じない」が33.3%で最も多く、「デリケートゾーンを施術者に見せることに抵抗がある(29.9%)」「経済的な負担が大きい(24.1%)」「肌トラブルや副作用が心配(17.2%)」「まだ自分には早い・関係ないと感じる(17.2%)」などと続いた。