ミシェル・オバマ元米大統領夫人(61)が、新刊『ザ・ルック』で自身のスタイルとファッションに込めた思いを初めて本格的に語った。ミシェル氏は、バラク・オバマ元大統領の在任中(2009〜2017年)、ファッションについて一切語らなかった理由を「気を逸らす要因になるのが怖かったから」と明かしている。
ニューヨークでのイベントでミシェル氏は「ホワイトハウスの8年間、私はファッションについて一言も話しませんでした。皆さんが話していたんです」と語り、当時は国民に自分の本質を知ってもらうことを優先していたと説明。「靴やドレスの話をする前に、自分の物語を語りたかったんです。私の取り組みが私自身を語るものであってほしかったのです」と述べた。
とはいえ、ファッションが自身の人生やファーストレディとしての役割において重要な意味を持っていたことも認めており、「時が来れば必ず語るつもりでした」と振り返る。2冊の著書とポッドキャストを経て、今なら「本質的な視点から自分を知ってもらえている」と感じているという。
『ザ・ルック』では、日々の服選びがいかに国家や世界を代表する行為だったかを綴り、裏方として支えてくれたデザイナーやスタッフへの感謝も込められている。「彼らは私の家族のような存在で、私が毎日仕事に臨めたのは彼らのおかげです」と語った。