映画「ソーシャル・ネットワーク」でマーク・ザッカーバーグ氏役を演じたことなどで知られる俳優のジェシー・アイゼンバーグ(42)が、今年末に見知らぬ人へ腎臓を提供する手術を受けると明かした。米NBCの朝番組「トゥデイ」に出演した際、献血キャンペーンへの参加がきっかけだったと語り、「これは迷う余地のない決断」と述べた。
番組内では「血がたくさんあるから、分けたい気持ちになる」「血液提供が好きなんだ」と献血への思いを吐露。さらに「12月中旬に利他的な提供をするよ」と語った。
ウェイル・コーネル医科大学によると「利他的提供」とは、医学的適合性に基づいて選ばれた見知らぬ人に臓器を提供する非指名型の生体提供を指す。別のインタビューでジェシーは「ほぼリスクがなく、非常に必要とされている。時間と意志があれば、誰もが迷わず決断できるはず」と語っていた。
8歳の息子バナー君を持つジェシーは、米国腎臓財団の「家族優先バウチャー制度」により、将来家族が腎臓提供を必要とした場合、優先的に受けられる仕組みも説明。「家族にとってもリスクはない」と「利他的提供」の意義やメリットも強調した。
メイヨー・クリニックによれば、腎臓提供者の多くは術後2~4週間で通常の生活に戻れるという。米国では年間約5000件の生体腎臓提供が行われている。