鳩山由紀夫元首相が29日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相が28日に行われたトランプ米大統領との会談で「日米同盟の新たな黄金時代を共につくりあげたい」と述べたことを受け、対米投融資の拡大について「黄金時代どころか、米国に隷属する日本」と危惧した。
鳩山氏は28日夜に更新したXで、「高市早苗首相はトランプ大統領に、日米関係の新たな黄金時代を作り上げていきたいと述べたと聞く。」と切り出し、「だとすると、石破時代に飲まされた15%の関税とトランプの意のままになる80兆円の投資要求は、黄金時代どころか、米国に隷属する日本そのものであるので、一刻も早く取り下げてもらわなければならない。」と私見を綴った
鳩山氏のポストに対してXユーザーからは「ぐうの音も出ないほどおっしゃる通りです」と同意する声や「高市首相にそれだけの力量があるとは思えないが… まずは日本を植民地扱いする体制を徐々に変えて行く必要がある」といった肯定的な意見もあったが、「取り下げたとして、では日米関係を維持していくためにどんな方法があるのか、代案はあるんですか?」「あなたアメリカ大統領にトラストミーしか言わなかったじゃないか」などと同氏の見解に疑問を呈する声もあった。
さらに、鳩山氏は連続投稿。「孫崎享氏より、米国にはスポンジ戦略というものがあると伺った。」と外交官・評論家として知られる孫崎氏の指摘を紹介。この〝スポンジ戦略〟という言葉について、鳩山氏は「共産主義などを封じ込めるため、同盟国を緩衝材として利用し、彼らに武器を提供するが米国自体は人的犠牲を払わず目標を追求するのだ。ベトナム戦争、ウクライナ戦争などで実践。沖縄へのミサイル配備もスポンジ戦略。乗るべきではない。」と実例を挙げながら説明した。
鳩山氏は首相時代の2009年11月に当時のオバマ米大統領と会談した際、在日米軍普天間基地の移設問題について「トラスト・ミー(私を信じて)」と発言したが、年内の決着は見送られて米国側の不信感が生じたとされており、現在も同氏がSNSで日米関係などについて発言する際には「トラスト・ミー」のフレーズが書き込まれるようになっている。