ミュージシャンのデヴィッド・ギルモア(79)が、ピンク・フロイドの元メンバーであるロジャー・ウォーターズ(82)と共演することはないと断言した。シンガーのロジャーが1985年に同バンドを脱退して以来、確執が続いている2人。ギタリストのデヴィッドは、和解をしてステージに一緒に上がる可能性はゼロと明言している。
英テレグラフ紙から「今後、元バンド仲間との共演を認める条件は?」と聞かれたデヴィッドは「何もない。絶対にあり得ないからだ」と回答した。
ちなみに2023年にデヴィッドの妻ポリー・サムソンは、イスラエルとウクライナに関する政治的見解で論争を呼んだロジャーについて、「根っこの部分まで腐った反ユダヤ主義者」とXで批判、更に「プーチンの擁護者で、嘘つきで泥棒、偽善的で脱税者、口パクで女性蔑視、嫉妬に病み、誇大妄想狂」と罵倒していた。
それに対しロジャーは、ポリーの主張は「全くの誤りで扇動的」と反論するも、ポリーはテレグラフ紙に「自分がピンク・フロイドの誰と結婚しているのかを明確にする必要があった」「私や自分の配偶者の意見ではないことを明らかにしたかった」と語っていた。
昨年は楽曲の著作権に加え、名称・肖像権も売却した同バンド、この取引についてデヴィッドは、金銭目的ではなく、「長らく続いてきた泥沼状態から抜け出すため」「運営に伴う意思決定や議論から解放されたかった」と説明していた。