家具などを購入した際、誰もが一度は経験する組み立て作業。そのときに頼りになるはずの「組み立て説明書」だが、中にはほとんど文字がなく、イラストだけで説明されているものも少なくない。
あまりにも説明が簡潔すぎて、「ネジってどのネジ?」「どの板を使うの?」と混乱した経験がある人も多いだろう。そんな「説明書あるある」をテーマに描かれた漫画『「家具の組み立て説明書」は文字で書いてくれ!!』(作・とうゆさん)がSNSで話題を集めている。
同作はとうゆさんが本棚を購入した際の実体験をもとにしている。ネットでオシャレな本棚を購入し、ワクワクしながら組み立てを始めたとうゆさん。しかし、とうゆさんが家具組み立ての説明書を広げると、文字はほとんどなく簡潔なイラストで説明が描かれていた。
説明書のイラストが簡潔すぎたためか、とうゆさんは「どのネジ?どの板?!」と困惑することに。なんとか組み立ててみたものの「なんかグラグラする!このネジ違うの?!助けて説明書!」と叫ぶとうゆさんであった。
読者からは「私はイラスト派ですね。ただ海外製品は大雑把な説明で、推理しながら進めることになります」などの声があがっている。そこで作者のとうゆさんに、同作について話を聞いた。
ー同作を描くきっかけは何でしたか?
説明書は「イラスト派」か「文字派」かは、分かれやすいテーマであり、読者の方がどう考えるのかを知りたいと感じたためです。また以前友人が「家電製品の取り扱い説明書は、文字ばかりでわかりにくい」と話していました。
そのため記事にすることで、読者の方がどう感じているのかをコメントなどを通して知りたいと考えました。
ー他にもこのような「説明書」で困った経験はありますか?
ミシンの取り扱い説明書(針などのセッティング方法を記述したもの)がわかりにくかったです。説明書だけでは理解できず、何度か挫折してしまいました。
ー同作に寄せられたコメントで印象に残っているものはありますか?
「イラストだけになりがちなのは、説明書の多言語対応が難しいからでは」というコメントです。今まではなぜ文字を書き添えてくれないのか、と苛立ちを覚えることもありましたが、様々な立場の人に届けることを目的とするならば、イラストが適切であると学ぶことができました。
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