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目のインプラント 視力を失った人々の回復が可能に ロンドンで研究

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目のインプラント 視力を失った人々を回復させることが可能に
目のインプラント 視力を失った人々を回復させることが可能に

 視力を失った人々を回復させる画期的な目のインプラントが登場した。ロンドンで研究が進められている眼内インプラントのPRIMAシステムは、加齢黄斑変性(AMD)により視力を失った患者が再び文字を読んだり形を認識したりすることを可能にするという。

 わずか2mm四方、人間の髪の毛の半分の厚さしかない微小な電子チップを、眼球後方の光感受性層である網膜の下に埋め込む装置で、視力に重要な「黄斑」という組織の光感受性細胞が徐々に失われていくAMDの進行形態、地理的萎縮(GA )を回復させることに繋がるそうだ。

 GAは世界で推定500万人以上の患者がおり、イギリスでは法令で定められた重度の視覚障害の4件に1件の原因となっている。

 ロンドンのムーアフィールズ眼科病院の硝子体網膜疾患の専門医マヒ・ムキット博士は、同研究の成果は特筆すべきものだとしてこう説明する。「視力を失った患者の方々が『視力を回復させる方法はないのか』と尋ねてきます。これまでの答えは常に『ない』でした。しかし今や、本を読めるようになった患者もいます。彼らの生活の質は格段に向上しているのです」

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