進次郎氏“ステマ”騒動「例文案作成は当社従業員」選挙コンサルが陳謝 一方で「広く行われていること」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
小泉進次郎氏
小泉進次郎氏

 選挙コンサルティング会社「ダイアログ」代表取締役で、選挙プランナーの松田馨氏が14日、同社の公式ウェブサイトで、自民党総裁選に立候補した小泉進次郎農相の選対だった松島かれん元デジタル相が、動画配信サイト「ニコニコ動画」において、対立候補への不適切なコメントを依頼したとの一部報道について「社内調査を行ったところ、当該コメントの例文案を作成したのは、当社の従業員であることを確認いたしました」との声明を発表した。

 松田氏は「したがいまして今回の総裁選の動画配信に関し、松島氏がコメント例を作成しその投稿を主導したかのように受け取れる記事の記載は、事実と異なります」と指摘した。その上で「本件について、当社の従業員が作成したコメント例文案に一部行き過ぎた表現が含まれていたため、結果としてそのコメント例文の各事務所宛への送付を担当された牧島氏や牧島事務所のスタッフの方をはじめ、関係者の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたこと、また国民の皆さまに疑念を抱かせてしまったことに対し、心よりお詫び申し上げます」と陳謝した。

 社内ガイドラインの制定や、複数チェック体制の導入など再発防止策を提示した松田氏は「政治家がニコニコ動画への出演にあたり、支援者に対して応援コメントを呼びかけること自体は、通常の選挙運動においても広く行われているものです。報酬を受け取る広告であることを隠した『ステマ』に該当するものではなく、これを『ステマ』と報道することは、誤った印象を与えかねないものであると言わざるをえません」と“ステマ”ではないと強調した。

 「ただ当社は、我が国のために働こうとする政治家の皆さまに対する尊敬に基づき、その志を支えることを使命としてきました。にもかかわらず、当社の従業員が作成した例文案に、他の候補者を貶める意図はなかったとはいえ、そう受け取られかねない表現が含まれていたことは事実であり、痛恨の極みであります」と釈明した。

 松田氏は「責任はすべて代表である私にあり、本件に対するご批判を真摯に受け止め、重ねてお詫び申し上げます。役員報酬の減額とともに、従業員一同が当社の使命に基づく業務ができるようになるまでの間、私の責任と監督の下で業務遂行をするよう再発防止策を徹底し、信頼回復に向け誠心誠意取り組んでまいります」とした。

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