兵庫県の斎藤元彦知事(47)が8日、県庁での定例会見で、自民党の新総裁に高市早苗氏(64)が選出されたことについて触れた。
斎藤氏は「これまでも総務大臣など要職を歴任されたということで、豊富な経験とリーダーシップを備えておられる。(総裁選の)議論の中で物価高対策として、地方自治体向けの交付金の創設と配分を一番に挙げておられた」と指摘した。
その上で「やはり物価高対策として、国にもしっかり対応してほしいと。そのために、具体的な即効策として臨時交付金の早期の追加配分、大幅な追加配分というものを兵庫県として要望してましたので、それを掲げていただいたということは大変期待できますし、早期の補正予算の成立に向けて政府、国会議員の皆さんにおかれても、ぜひご尽力いただきたいというふうに思っております」と要望した。
「神戸大学も卒業されており、神戸・兵庫ゆかりということもありますし、私自身も総務省に勤務している時に大臣をされていたということなど、兵庫などにも、個人的にもゆかりがある。国政運営、しっかりまい進していただきたい」と語った。
兵庫県が進める防災庁の誘致について、高市氏が総裁、新しい首相になることで懸念する点や要望などを行う考えがあるか記者団から問われた斎藤氏は「新総裁、新首相のもとでもしっかりと議論を継続されていくものだと理解していますし(防災庁の)設置方法については、これまでも兵庫県としても、関西広域連合としても設置要望についてはさせていただいてますので、まずはしっかりやってきたと思う。後は、政府の引き続きの議論を見守っていきたいと思います」と述べた。