日本保守党の百田尚樹代表が7日、国会内での定例会見で、同党共同代表の河村たかし衆院議員が威力業務妨害、脅迫の疑いで、百田氏に対する告訴状を東京地検特捜部に提出したことについて「河村さんが非常にむかついて、党と私の名誉を毀損(きそん)してやろうという意味でやったパフォーマンスにしか私には見えませんけどね」と反論した。
百田氏は、記者団から「一緒にやってきた仲間から、受理されていないとはいえ、訴訟が出されてしまったということについてどう思うか」と問われ「そのまま河村さんに聞いてください。河村さんが、何を考えとったかと思いますね。仲間とずっとやってきた人間に対して。しかもねぇ、その事件…事件とも何とも思ってませんけども、4月ですよね?本当に大きな問題だと河村さんが思ったら、もう即座に警察に駆け込むべきですよね」と指摘した。
さらに「なぜこのタイミングで。どう見ても、竹上さんの辞任と関連するとしか考えられないし、私たちが(減税日本との)特別友党関係を解消すると言うたその直後ですからね…この告発状というのは。当然、何らかの『これはどういう意趣返し?』と私たちは思いますよね」と、河村氏への共同代表解任通告や竹上裕子衆院議員の離党届提出との関連を疑った。
4月22日に、衆議院第2議員会館の島田洋一衆院議員の事務所内で百田氏からペットボトルを投げつけられたとする河村氏は、東京都議選や参院選の影響を考え「その時点で告訴はできますけど、その時はとにかく辛抱せなあかんと。自分に言い聞かせて辛抱してきた」と主張した。百田氏は「全然言い訳にならない。河村さんが『こんな事件があったんだ』って、YouTubeで大々的にやったのは、都議選の真っ最中ですからね。全然整合性が取れてませんよね」と批判した。
「(議員会館の)廊下のところまで、私が大声で怒鳴りながら、ヌンチャクを振り回して追いかけてきたとかね。荒唐無稽な話をして、逆に横の弁護士に『いやいや、ヌンチャクじゃないでしょう』と言われてね。こんなでたらめ記憶で、刑事告訴もあったもんじゃないかと思うんですけれどね。私が議員会館で、ヌンチャク持って歩いてるんですか?大声で怒鳴りながらヌンチャク振り回し追いかけたとかね。河村さんの頭はどうなってるかと思いますよね。これを聞かされた、東京地検の役人も、大変だと思いましたけどね」と疑問視した。
有本香事務総長は、河村氏が代表の地域政党「減税日本」との特別友党関係をこの日、解消したと発表した。9月19日に、共同代表の解任を通告しているが「(解任は)まだです。まだですが、河村さんが単に告発状を届けたということであれだけの記者会見をするというようなこと、あるいはこの半年ぐらいの間にさまざまなことがございました。そこのあたりをすべて勘案する形で、検討しているというところで、百田代表を含め、党としての対処をどうするのかということを検討しているという状況」と説明した。
竹上裕子衆院議員から提出された離党届についても「正式に受理をしておりませんが、これはどうするかというのを検討しております。その後の竹上議員のいろんな言動ですね、大変由々しき問題だと思っている。精査して、離党届の取り扱いを正式に決めていくということにしたい」と述べた。