「R-1ぐらんぷり2018」王者で、視覚障害を持つピン芸人・濱田祐太郎(36)が7日、大阪市内で開催された「M-1グランプリ2025」2回戦のMCを、スマイル・瀬戸洋祐(42)とともに務めた。M-1予選のMCを務めるのは自身初。終演直後、よろず~ニュースの取材に応じ、思いを語った。
午前11時から始まったこの日の予選が終演したのは午後8時30分ごろ。約9時間半にわたる長丁場を終えた濱田は開口一番「こんなに(舞台に)出たりハケたりする機会が多いものだとは思わなかった!」と興奮気味に語った。MCは各ブロックの合間合間で舞台にあがり、次ブロックの紹介などをこなす。この日はA~Oブロックまであったため、20回に迫る“出ハケ”を繰り返し「今日1日で、ネタ出番1カ月分くらいの出ハケをしたかもしれない」と笑った。
ともにMCを務めた瀬戸は初めて濱田をステージに誘導する役割を担ったといい「最初は緊張もあって」とぎごちなかったというが、最後の方は「どこを持つと濱田くんが安定して歩きやすいかも分かるようになってきて」と格段に進歩。濱田も「めちゃめちゃ上手くなってました」と太鼓判を押し、2人で盛り上がっていた。
昨年は同じくピン芸人の「シゲカズです」とユニットを結成して出場者として、今年は予選MCとして、大会に携わった濱田。今後のM-1との関わり方について胸の内を聞くと「今田(耕司)さんがもし何か不祥事を起こされたら、僕が決勝のMCというのも…」と笑わせつつ、近年はおいでやす小田が担当している決勝の番組リポーターを「ピン芸人の理想。自分が行けるところの最高地点になるのかな」と具体的な目標として挙げた。