東京国立博物館が6日、2025年12月25日から28日にかけて行われる「恐竜大夜行2025」の記者発表を同敷地内で実施。大迫力の恐竜3匹が降臨し、記者や同館副館長を驚かせた。
東京国立博物館と、On-art社が手がける恐竜エンターテインメント「DINO A LIVE」のコラボ企画として2024年に第1回が開かれた同イベント。「百鬼夜行絵巻」をモチーフに、和のテイストを入れ込んだストーリーとなっており、第1回の予約販売は5分で完売するほど注目され、イベントも大盛況に終わった。第2回となる今年はさらにパワーアップし、1日2公演・計4日間で多くの人に見てもらえる仕様になっているという。
On-art社の金丸賀也代表は、主に子どもたちに向けて「センスオブワンダー(言葉にならない体験)」を体感して欲しいという想いからこの企画を計画。「どうやったら生きているように見えるか」という物作りにこだわり、20年以上、心血を注いで作り上げてきたという。恐竜の鳴き声や動きで構成されるため、万国共通で評価を受け、海外での公演も増えている。
金丸氏は「実際に見てもらった方がわかるでしょう」というかけ声とともに、博物館前に全長7mの羽毛が生えた最もメジャーな恐竜「ティラノサウルス」、ワニのような口周りから「ワニもどき」という学名を持つ全長9mの「スコミムス」、この中では一番小型(5m)のユタラプトルの3匹が集結。音声や移動だけでなく、目などの細部も動く迫力満点な恐竜たちに、記者たちも思わず「怖い怖い」「こんなに近いの!?」とたじたじだった。
ショーの終了後には、博物館の浅見龍介副館長や金丸氏が恐竜たちと並んで写真を撮影を行った。その際に、ティラノサウルスがサプライズで浅見副館長の腕にがぶりと噛みついた。浅見副館長も思わぬ「特大ファンサービス」に口があんぐり。表情もしばらく固まるほどのリアルさだった。恐竜との大きさを比較する為に来場した子どもはあまりの怖さに近づけず、スタッフとともに写真を撮影した後は、逃げ帰るように席に戻っていた。