7000万年ごろに生息していた肉食恐竜とされるティラノサウルスは、関節炎を患っていた可能性があることが分かってきた。今回、南米で発見された化石に、3匹の獣脚類の椎骨の融合及び、足の骨の奇妙な成長が見られ、同種が骨の疾患により腰と膝の痛みを抱えていた証拠となるかもしれないという。
同種は後ろ脚と腰に問題を抱えていたようで、他にもあごと腕に骨の損傷があったとされている。
アルゼンチンのリオ・ネグロ国立大学のマティア・バイアノ博士は説明する。「獣脚類の標本の多くにある特定の疾病の証拠があります」「体重がかかる骨の損傷は摂食活動の妨げ、もしくは捕食者の恰好の標的に繋がる可能性があったということです」