オーディション番組「アメリカン・アイドル」出身で、2006年の「第48回グラミー賞」で2冠を獲得したこともある歌手のケリー・クラークソンが、元夫の他界による活動休止後初となる自身のトーク番組で思わず涙する場面があった。2児をもうけたタレントマネジャーの元夫ブランドン・ブラックストックさんは8月、約1年の闘病の末がんで他界していた。ブランドンさんが亡くなって以来、初めて番組に登場したケリーは、7月にテキサス州で起きた洪水で子供たちの救助活動にあたったバス運転手たちと話をする中、涙をこらえきれない様子を見せた。
死者135人および多くの行方不明者を出した洪水によるコミュニティへの影響の話題の中、ケリーは涙をぬぐった。また、27人の子供が命を失った「キャンプ・ミスティック」での救出活動に参加したという教師アマンダさんが、当時の状況を語り、「子供たちと再会できたご両親の姿を見られたことは素晴らしかったですが、一番辛かったのは、バスから最後の子供が下りた時、『これで全部?』とご両親たちが尋ねてきた時でした」と話すと、ケリーは「そんなご両親たちを見たら…」と言葉を詰まらせた。
一方で、同番組では取り残された「900人の子供たち」の救助に当たったという、そのバス運転手たちに拍手を送る場面も見られた。