子どもの新しい環境に対する不安や戸惑いは、多くの親子が直面するもの。なおたろーさんが描いた漫画『愛する次男こさぶろー物語』からの抜粋エピソード『入学1日で学校を辞めたかった』も、そんな環境の変化に対する問題が描かれ、大きな反響を呼んでいる。
ときは桜舞う4月。新たに小学1年生となったこさぶろーの成長に母は胸を打たれる。しかし入学式を無事終えた帰宅後、こさぶろーはいきなり“登校拒否”を宣言した。こさぶろーの宣言に母は驚きつつも、なぜそう思ったのかを聞くためにゆっくりと話を続けた。
すると、こさぶろーの口から「勉強のやり方がわからない」「幼稚園と全然ちがう」など、心の内が少しずつこぼれはじめる。今まで幼稚園生だったこさぶろーは、いきなりの環境の変化に心が揺れていたのだった。
母はそんなこさぶろーの思いをメモ帳に書き留める。そして「大人でも自分の気持ちを表に出すのは難しいんだよ」と賞賛する。
さらに兄のそらじろーからも、いろんな不安を言葉で表現できていることを褒められる。これによってこさぶろーは自信を取り戻し、次の日は無事学校に向かうのだった。
子どもの気持ちに寄り添い、一緒に考えてあげる母の“神対応”に「肯定してあげているのがすごい」「お母さん偉すぎる」と称賛の声が寄せられている。そんな同作について、作者のなおたろーさんに話を聞いてみた。
ー「学校に行きたくない」と言われた時、どのような気持ちになりましたか?
実は、幼稚園の年中さんの頃にも「幼稚園行きたくない」と言われた時期がありました。
今回も、不安な心を「どう溶かしてあげようかな」という気持ちでした。
ー常にお子さんの話を遮らずに受け止めるようにしているのですか?
かなーーーーり意識しました!笑ここで曖昧な受け答えをしたり、突っぱねるような態度を取ったりすると今後に響くと思いまして。なので言葉選びにはかなり気を使い、不安な気持ちを1人で抱え込ませないようにしようと心がけました。
ー最後に、一言メッセージをお願いします。
意見を跳ねのけられると、誰だって悲しいですよね。だからこそ、子どもの言葉をまず受け止めて一緒に考えることが大事だと思います。
私も育児の真っ最中で、うまくいかないことばかりです。一緒に頑張って乗り切りましょう!みんな戦友です。
<なおたろーさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://instagram.com/naotarotarou
▽ブログ
▽書籍『生理前モンスターだった私が産婦人科医に聞く PMS・PMDD攻略法』(Amazon)