作家のアンソニー・ホロヴィッツが、『007』映画でジェームズ・ボンドを死なせてしまったことは大きな間違いだとしている。「女王陛下の少年スパイ! アレックス」シリーズや『カササギ殺人事件』などで知られるホロヴィッツは、「007」シリーズの原作者である亡きイアン・フレミングの財団から、シリーズの後継者として選ばれて以来、3作品を執筆してきたが、2021年の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でダニエル・クレイグ演じるボンドが死んでしまったことを残念に思っているという。
同シリーズの新作映画について、ラジオ・タイムズ誌にホロヴィッツはこう話す。「大きな問題がある。最後に僕らが見たボンドは、菌に冒され、粉々に吹き飛ばされていた。そんな確実な死をどうやって乗り越えるんだろう」「私はあれが大きな間違いだったと思う。ボンドは伝説だ。そしてみんなのものであり、永遠だ。あの映画以外ではね」
そして、脚本家としても活躍しているホロヴィッツは「もし、私が新作の脚本を依頼されたら、書くことはできないだろう。どこから始めれば良いっていうんだ?突然、シャワー中に目が覚めた彼になり、すべては夢だったなんてことにはできないよ」と続けた。