参政党が19日、宮城県知事選(10月9日告示、26日投開票)への独自候補擁立を見送ると発表した。無所属での立候補を表明している自民党前参院議員の和田政宗氏(50)と政策覚書を締結した。
神谷宗幣代表(47)は、6選を目指す現職の村井嘉浩知事(65)の政策に批判的で「選挙で白黒つけましょう」と、参政党宮城県連副会長ローレンス綾子氏(55)の擁立を検討してきた。
党は「①長期多選の弊害を抑制し健全なガバナンスを取り戻すこと②水道、移民、葬送、再生可能エネルギーといった県政の優先課題を具体的政策で前進させること、の二点を重視した結果」と説明。「政策本位の議論を通じて、県民生活の安心・安全と地域の持続性を高める実行力をこそ問うてまいります」とした。
和田氏と「県政の刷新と政策転換の可能性を高める観点」から政策覚書を締結。要点として「1.無所属での立候補 2.水道の民営化見直し・再公営化の推進 3.移民推進政策への反対 4.土葬の不許可方針 5.大規模メガソーラー・風力発電計画の抑制・停止」を挙げた。
党として、和田氏への推薦には至らなかったとした。「本覚書は政策協力に関する合意であり、参政党として和田氏に対し推薦等の組織的支援を行うものではございません。本選挙における党としての対応は自主投票とし、各党員の自由意思に基づく個人の応援を妨げません」と、宮城県知事選への対応を示した。