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35歳“いけず女将"大西里枝さん逝去 16日には“最後”の投稿「この時間を大切に」 京都市長「寝顔のようなお顔」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
※写真はイメージです(roksana/stock.adobe.com)
※写真はイメージです(roksana/stock.adobe.com)

 “いけず女将"として知られた京都の扇子店「大西常商店」の4代目代表取締役社長・大西里枝さんが35歳で亡くなったことを24日、同店が発表した。

 京都人の本音を表に、建て前を裏に印刷した“いけずステッカー"は、Xなどで人気に火が付いた。表には「知っといやすか?蕎麦はズルズル美味しそうに食べてもよろしおすねん。」と笑顔、裏は「クチャクチャクチャクチャうるさいねん」と怒り顔で、言いづらいことを遠回しに伝える高度なテクニックをユーモラスに表現していた。またNHKなどのメディア出演も多かった。さらに端午の節句には、束ねた菖蒲の葉を地面にむちのように打ち付けて邪気をはらう“菖蒲打ち"でも、はんなりした着物姿ながら大股開きで何度も激しく菖蒲を打ち付ける姿でも話題となっていた。

 同店のFacebookでは「この度は既に一部の方にはお伝えしておりましたが、大西常商店の4代目 代表取締役社長 大西里枝 が逝去いたしました。ここに生前賜りましたご厚情に、心より深く御礼申し上げます」と伝えた。また葬儀告別式については「家族の意向により近親者のみで執り行います」とした。さらに「後日、皆様と『お別れの会』を催す予定でございます。詳細が決まり次第、改めてご案内申し上げます」とした。

 大西さんは同店のインスタグラムでは16日の五山の送り火の様子をアップ。紺地に白い花柄の浴衣に、白地に猫柄の帯をお太鼓に結び、お団子を作り、お仏壇に供える動画をアップ。「京都に受け継がれてきたこの営みは、形だけの伝統ではなく、暮らしに寄り添う祈りのかたち。今年も変わらぬ祈りを重ねながら、この時間を大切に過ごしています」とつづったのが最後となっていた。

 松井孝治京都市長もXで「いま、お父上様にご挨拶して、お顔を拝ませていただきました。とても安らかな、うっすら笑みを浮かべられたような、寝顔のようなお顔でした」とつづり、大西さんを悼んでいた。

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