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「お好み焼士になるには?」個性的な資格試験に「受験したい!」と反響も…「最初の工程が一番難しい」

米田ゆきほ 米田ゆきほ

「お好み焼士になるには…?」

オタフクソースの公式Xアカウントが投稿したポストが話題になっている。

7月、オタフクソース公式Xアカウントは「お好み焼士の資格の取り方をツイートにまとめます」とポスト。お好み焼士の資格が欲しい人々の注目を集めるが、受験資格の最初が「まず入社する」とのことでガッカリする人も続出した。社内資格だそうだが、一体どんな資格なのか。オタフクホールディングス株式会社広報担当の清水美希さんに話を聞いた。

――資格を創設した経緯と、目的について教えてください。

清水:お好み焼普及のため、社員のお好み焼についての知識や技術の習得・統一化を図ることを目的に2006年に開始された社内資格です。当社は量販店などでのデモ販売や総菜売り場での指導などを社員自らが行うのですが、社員に技術や知識にばらつきが生じてきました。そこで社内で明確な基準を設けるため、「お好み焼士」制度を開始したんです。営業担当だけでなく生産部門、管理部門など社員全員が受験できます。

――現在何名認定されていますか?

清水:現在はマイスター(上級)が3名、コーディネーター(中級)が165名、インストラクター(初級)385名です。

――資格取得のために必要な勉強は? 

清水:マイスターを除き、筆記試験を合格すると実技試験への挑戦権が得られます。最初の勉強は使用する食材、鉄板、オタフク商品などを専用テキストで学びます。実技試験は経験も大切。デモ販売など調理の機会の少ない工場メンバーには、試験前に練習する時間もあります。

――試験会場の雰囲気は? 

清水:筆記テストはオンライン受験ですが、実技試験会場は緊張感たっぷり。直近のコーディネーター実技試験の合格率は50%と難易度も高いんです。試験官はお好み焼に特化・精通した部署である「お好み焼課」の社員。緊張して、普段は生地に入れるみりんを忘れてしまたり、火の調節がうまくいかない人も。
私がコーディネーター(中級)の試験を受けた時も、関西のお好み焼調理のフタをして焼く工程で、試験官から何を質問されるかドキドキしました。フタを空けた時も焼け過ぎてないかと不安でいっぱいでした。

――マイスターが焼くお好み焼きの違いは? 

清水:同じ食材、同じ調理器具、同じ調理法にも関わらず、マイスター(上級)の調理するお好
み焼は味が変わります。生地の混ぜ方、鉄板上の温度の使い分けなど、ちょっとした違いで味に大きな変化が出ることに驚きます。

◇    ◇

SNSでは「オタフクの営業は本当にお好み焼き焼くのが上手い」「育成に投資する会社は素晴らしい」「まず入社するのが難しい」など多くの反響が集まった。
オタフクはこれから日本国外へのお好み焼き普及活動にも力を入れるそう。世界中に普及したお好み焼きの味を守るのは、お好み焼士なのかもしれない。

オタフクソース 公式Xアカウント:https://x.com/Otafuku_s

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