俳優で監督のケヴィン・コスナー(70)が、スタントウーマンのデヴィン・ラベラによる性的嫌がらせ訴訟の棄却を求めている。ラベラは、2023年5月に映画『Horizon: An American Saga -Chapter 2』の撮影中、事前の説明なしに「暴力的で台本にないレイプシーン」を強いられたと主張。訴訟では、性差別、セクシャルハラスメント、職場環境の悪化、報復行為、契約違反などが訴えられている。
一方、コスナー側は新たな法的文書を提出し、シーンは台本に含まれており、事前に演出が共有されていたと反論。コスナーの証言によれば、ラベラは衣装を着用し、俳優ロジャー・アイヴンズと共に馬車の中で撮影された場面では、ドレスの裾が膝まで持ち上げられただけで、性的な描写や身体的接触はなかったとされる。
さらに、撮影後にラベラがスタッフへ感謝のメッセージを送っていたことも証拠として提出された。コスナーは監督・脚本・主演を務めた本作に関わる他のキャストやスタッフの証言も添え、現場での合意と演出の正当性を主張している。
ラベラ側は5月に訴訟を起こし、後に親密シーンの調整役とのメッセージや自身の感情を含む修正訴状を提出。両者の主張は大きく食い違っており、今後の法的判断が注目される。