知らない道を通るとき、ナビは欠かせない存在だ。しかしその案内どおりに進んだ結果、予想外の場所にたどり着くこともある。SNSで日常漫画を発表しているゆう|ノープロブレムキャットさんの『本当にあった怖いはずの話』では、恐怖体験の最中に起きた夫の意外な行動が多くの反響を呼んでいる。
出来事は、ゆうさんが夫と温泉旅行へ出かけたときのこと。夫の運転で旅館を目指し、ナビの指示に従って走っていると道は徐々に細くなり、やがて山道へと誘導された。日が沈み周囲は暗くなり、舗装されていないじゃり道を通っているうちに、ゆうさんは不気味な雰囲気を感じ取る。
さらに10分ほど走ったところで、ナビが「目的地に到着しました。お疲れさまでした」と告げた。しかし、その場所はなんと墓地。まさに王道のホラー展開に、ゆう氏は思わず身構えた。ところがそのとき、運転していた夫が突然ナビを「お疲れさまじゃないでしょ」と言いながら叩いたのである。
唖然とするゆうさんをよそに、夫は再びナビを設定し直し、改めて旅館へ向かうルートを案内させた。結局その後は何事もなく旅館に到着。しかし、恐怖の王道パターン以上に、怪奇現象を物理的に解決しようとする夫の行動に、ゆうさんは驚かされたという。同作について、作者のゆうさんに詳しい話を聞いた。
ーお墓に到着した時はどのように感じましたか?
山奥へ誘導されていき、あたりが暗くなり始めたころに「なんか…ホラー映画の導入でよくあるよなこういう展開…」と思い始めました。怖がりな癖にホラーが大好きなので、日ごろからそういった映画や動画、漫画や小説をよく見ているのですが…まさに「使い古された展開」という感じで逆に感動しました!
ー旦那がカーナビを叩いたのをみて、ゆうさんはどのように感じましたか?
シンプルに音にびっくりしました(笑)そのあとよく考えたら、「この流れでナビを叩いて直そうとする人間なんている…?」と若干引きましたね。
ー旦那さんのこういう大胆な行動に普段から驚かされることはありますか?
今までに2回、「ここで寝る!?」というような所で爆睡して取り残されたことがあります(笑)1度目は某巨大テーマパークのど真ん中のベンチ、2度目は新婚旅行で行ったハワイの街中……強く揺さぶっても全く起きなかったです。普段常識人っぽくふるまっているので、時々見せる謎の大胆さに困惑します。
<ゆう|ノープロブレムキャットさん関連情報>
https://www.instagram.com/yu_cat_illustration/
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