楽曲「ペガサス幻想」などで知られる歌手のNoB(本名・山田信夫)さんが9日に亡くなっていたことがわかった。公式サイトなどで13日に公表された。61歳。
公式サイトでは「弊社所属アーティスト、NoB(山田信夫)が 令和7年8月9日 午後1時39分 闘病の末、入院先の病院で、腎臓がんのため永眠いたしました」と発表。葬儀は遺族の意向により、関係者のみで執り行われたことを明かし「ご遺族の心中をお察しいただき、自宅への弔問、取材などはご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と記した。お別れの会も後日行う予定で「詳細が決まり次第、あらためてご案内申し上げます」と知らせた。
NoBさんは8年前の2017年に「腎臓がん」と診断。放射線治療や薬物療法を行い、闘病生活を続けていたことも明かされた。今年6月までは、自身のX(旧ツイッター)などで精力的に歌手活動の様子を投稿しており、関係者は「当時、5年の余命宣告を受けましたが、本人の“歌う”ことへの強い意志と共に強く戦い抜きました。息を引き取る前日も、作曲した楽曲のアレンジのことや、ファンの皆様と会えるステージの話をし、最後の最後まで“ロックミュージシャンNoB”であり続けました」とNoBさんの闘病生活と遺志を伝えた。
NoBさんは、1984年に「MAKE-UP」のヴォーカリストとしてメジャーデビュー。1986年にリリースしたテレビアニメ「聖闘士星矢」のOP曲「ペガサス幻想」が代表曲として知られる。その後もアニメソングや、「轟轟戦隊ボウケンジャー」などの特撮ヒーローソングを数多く手がけていた。