日本維新の会が7日、党代表選実施の是非を問う特別党員によるオンライン投票の結果を公表。賛成93票、反対521票で、代表選を実施しないことが決まった。代表選が実施された場合、自身への不信任として不出馬を明言していた吉村洋文代表(50、大阪府知事)が「信任」された。
代表続投が決まった吉村氏は「再任となりました。非常に重く受け止めています。今厳しい状況にありますけれども、その中でも多くの方に投票をいただいた。政党ですから、公約を実現することが大切」として、社会保険料を下げる改革と副首都構想の2本柱を軸に、公約実現に取り組む決意を見せた。
前原誠司共同代表(63)の辞任に伴う党国会議員団代表選が、8日の党両院議員総会で行われる。藤田文武前幹事長(44)、松沢成文参院議員(67)、斉木武志衆院議員(51)の3氏が立候補を届け出た。
吉村氏は「国会議員団の代表に選ばれた人を、共同代表に指名いたします」とした。選挙で共同代表を決めることの重要性を強調し「誰が国会議員団の代表になったとしても、選挙で決めるわけですから。一致団結して挙党態勢で挑むということ。これを次の(国会議員団の)代表にも、国会議員のメンバーにも、そこが一番重要だというふうに思うので、投票に当たってもらいたい。投票の結果に従う。これをお願いしたい」と語気を強めた。
新執行部については「(新しく選ばれた)共同代表と話をして、人事を決めると思います。そんなに日数はかからない」とした吉村氏は「フォロワーシップ、一致団結して進んでいく、公約実現のために邁進する。政策を実現する、公約を実現することに政治的なパワーをみな投入する。そういったことが重要」との方針を示した。
記者団から「旧執行部と現執行部の確執みたいなことを言われましたけども、そういったものを解消するために、人事の方針とかはあるのか」と問われた吉村氏は「だからこそ選挙だと僕は思う。いろんな考えや思いもある中で、民主的なプロセスとして国会議員団の中で選挙で決める。これが適切だと、僕自身も判断をしている。ですので、選挙で決めた以上は、好き嫌いいろんな考え方があるとしても、一致団結して進む」と思いを語った。
自公との連立について問われた吉村氏は「石破政権と連立するつもりはありません。いま、連立うんぬんと言うつもりはありません。現時点ではありません。大事なことは公約を実現することだと思います」とした。
「石破政権においては、政策推進力がなくなっていると思います。自民党の中でも退任の声が上がる中で、先ほど申し上げた改革はできないと思います。もし総裁選で石破総理がもう一回出て、自民党で再任されたら、自民党の中での政策推進力が生まれると思います。それもしない状態であれば、とてもじゃないけど、本当に日本に必要な改革はできないと思います。石破政権と連立をするつもりはまったくないし、政策推進力がないままやるっていうのは違うんだろうと思っています」と述べた。