お盆の時期に、祖父母や親戚が子どもにお小遣いを渡す「お盆玉」。近年生まれた風習と思われがちだが、実は江戸時代にまでさかのぼる歴史がある。フタバ株式会社はこのほど、子どもや孫がいる200人を対象に「お盆玉」に関する意識や実態を調査、結果を公表した。
「お盆玉」という言葉の認知度では、「知っている」は39.5%にとどまり、過半数の人が言葉そのものを知らない結果となった。長い歴史を持つ風習でありながら、名称自体の浸透度はまだ限定的と言えそうだ。また、実際にあげたことがあるかを尋ねても、「ない」が83.5%で圧倒的に多く、風習として定着しきっていない。
あげていない理由については、「お金を渡すのはお年玉だけで十分だと思うから。お盆玉などメジャーではないし、出費が増えるだけで困る(30代女性)」「あげだすとキリがない(30代女性)」「いつもお年玉しかあげていませんでした。親戚でお盆に集まった時もだれも渡す風習はなかったです(20代男性)」などの声が寄せられた。
あげたことがある人に相手を聞いたところ、「親戚の子ども」が最も多く、「自分の子ども」「友達・知人の子ども」と続いた。
金額は「1000~3000円未満」「3000~5000円未満」が同数で並び、比較的少額での回答が多く、ちょっとした贈り物として渡されている様子がうかがえる。
今年の予定についても「ない」が69.5%と大半を占めた。子どもたちにとって“稼ぎどき”は、やはり年末年始のようだ。
◆フタバ株式会社(http://www.futabanenga.com/)