週刊少年マガジン編集部が運営するマンガアプリ「マガポケ」が28日、東京・渋谷駅に巨大広告の掲示を発表。この日の朝から「はがせる」複製原画が追加され、駅利用者や漫画ファンの注目を集めた。
「マガポケ」は「週刊少年マガジン」「シリウス」「月刊少年マガジン」など、講談社の漫画レーベル作品を閲覧できるスマホアプリ。2025年8月1日でアプリ開設10周年を迎えることを記念して、「マガポケ」に収録されている計73作品の複製原画が渋谷駅に掲載された。
広告のサイズは「縦2メートル×横14メートル」という巨大展示。人気作「FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST」や「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」など名作漫画の複製原画(B4サイズ)が、無料で実際に持ち帰ることができる形で壁一面に貼り付けられた。午前10時に掲載開始し、午後0時半ごろには全てが持ち去られた。
巨大広告の見守り役は、今年講談社に入社した新人の原さん、高橋さん、阿部さんの3人が担当。現在、人気作「WIND BREAKER」のサブ担当を務めている高橋さんは「見守っていたんですが、お客さんが(WIND BREAKERを)一番最初に取っていってくれたので嬉しかった」と担当作がピックアップされたことに喜びをみせた。
今は紙媒体だけでなく、ネットでの利用も広がっている漫画業界。阿部さんは「漫画を読む機会が若い人たちにも広がるのは良い傾向」と業界の発展を見据える。原さんは「自分で漫画作を立ち上げるのももちろんなんですが、作家と読者をつなぐのが編集の仕事。より多くの人に届けられたら」と意気込みを語っていた。