れいわ新選組の山本太郎代表(50)が21日、国会内で会見を行い、参院選における参政党の政策論について、「消費税廃止という意見は100%正しい」と肯定の意思を示した。
今回の参院選では、自民公明の政権与党が過半数を割るなど向かい風を受けた。その一方で、国民民主党が17議席(比例7議席)、参政党は14議席(比例7議席)と大きく躍進した。れいわ新選組は改選前から1議席伸ばし、3議席を獲得している。
れいわ新選組の1議席増については「これだけ逆風といったなかで減らすことなく増やせたのはよくできたな」と自画自賛し、「有権者が力を貸してくれたおかげです」と喜びの声をあげた。ただ衆議院とあわせて6議席という点で「キャスティングボードを握るところまではいっていない」と訴えを通すところまでは届いていないことを話し、「今回躍進した党がどれだけ経済政策を進められるか。自分たちが主張してきたところをやっていかなければ、日本の経済復活はなかなか難しい」と推測した。
その点で国民民主党については「壁の引き上げを給与所得者に限定している点はよくない」と指摘し、「消費税減税のほうが社会に多くお金を回すことができる。その点で柔軟な対応ができるかどうか」と話した。積極財政を訴えている参政党については「どのような絡みを魅せてくるのかが鍵を握ると思う」と期待を寄せた。
記者からは、参政党の候補がれいわと同じ「消費税廃止」という訴えをしていたという質問があった。それに対して山本代表は「言うことがコロコロ変わる政党だから、ひとつひとつをどうこう語るのは難しい」と話しながらも、「消費税廃止という認識は正しい。財源となる国債発行もやった方がいい。その言葉自体に間違いはない、100%正しい」と肯定した。
また「(参政党党員が)数年前に『消費税減税なんてできるわけない』、と私たちを揶揄している演説も見ましたけど、そこから『消費税減税しないといけない』に移ったのなら素晴らしいこと」と好感を持った様子。ただ「本当にやるんだったらな、という条件付きですけど」と条件設定し、「消費税減税をやるっていうなら、必ずやってほしい。そこに力点をかなり置いてやってほしいです」と求めた。