第27回参院選が20日に投開票され、参政党は14議席を獲得した。神谷宗幣代表(47)はテレビなどの選挙特番に生出演した後の21日未明に会見した。
与党の自民・公明が参院でも過半数割れとなることが確実となり、大きく躍進した参政党にもさまざまなアプローチがある可能性がある。自公との連携について神谷氏は否定。「まずわが党の事情として、党がしっかり固まってないので、しっかりそれを固めないで変に連立を組むとですね、内部が崩壊する」と説明した。神谷氏個人としても「これ以上、何か役職が欲しいとか、お金が欲しいとかないので、私に対して何か『大臣のポストが』っていうのがあってもですね、まったくそこに魅力を感じてないので」と“エサ”には釣られないと明言した。
自民党については「いろんな党を飲み込んで今の状態がある」と分析した。「石破さんに限らず、自民党がどなた(が党首=首相)になったとしても“数を削られたらどっかと組んで、なんとか生き延びる”みたいな、そういうやり方はやめて、もう一回、自民党も党のあり方だったり政策を見直して、こっちから『協力したいね』って思わせるような党内改革とかをしないと」とアドバイス。「ただただ条件ぶら下げて、数を合わせに行くっていうやり方を改めないと、国民の支持は広がらないんじゃないかな」とバッサリ斬った。
「他党のことなんで、私が言うのもおこがましいんですけど」と前置きした上で「自民党は安定的な過半数を取れないっていうことで、苦慮すべきだと思います」と試練を与えられることが必要と語った。「そういう風にさせろということが、われわれに票がまわってきたあれ(理由)なので」と参政党に入った票の一部は自民党への“お灸”の意味もあったとした。「いきなりそれで、われわれが議席を貸してしまったら、国民の信に添えませんから。どっかの党が自民党と組んで、自民党を助けるような露骨なことをやると、その党はすぐにつぶれて行くと思いますよ」と地位欲しさの安易な判断に警鐘を鳴らしていた。