呪いの人形「アナベル」の管理者であり、心霊研究家のダン・リベラ氏が、全米ツアー「Devils on the Run Tour」中に54歳で急逝した。同氏は、故エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が設立したニューイングランド心霊研究協会(NESPR)に所属し、夫妻の自宅裏にあったオカルト博物館でアナベル人形の主な管理者を務めていた。
アナベル人形は、ジョニー・グルーエルの絵本に登場する「ラガディ・アン」人形をモデルにしたもので、1970年代にコネティカット州の看護師ドナが所有していた時に、勝手に動くなどの異常行動を見せた。霊媒師は6歳の少女の霊が宿っていると告げたが、後にウォーレン夫妻が「悪魔憑き」と断定し、ガラスケースに封印した。
ウォーレン夫妻によれば、人形は「サイキック・スラッシュ(精神的切り傷)」を与える力を持ち、嫌う相手に出血を引き起こすこともあるという。
映画「死霊館」ユニバースでは、著作権の都合でデザインが変更されたが、アナベルは『アナベル 死霊館の人形』(2014)、『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)、『アナベル 死霊博物館』(2019)などで主役を務め、ホラーアイコンとして定着。『死霊館』(2013)や『死霊館 エンフィールド事件』(2016)、『ラ・ヨローナ~泣く女~』(2019)、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2020)にも登場している。シリーズ最終章『死霊館 最後の儀式』は今年10月に公開予定。