電車とホームの隙間に転落する間に子どもが転落する事故が深刻な問題となっている。
子供の転落事故は2歳頃から増え始め、3~4歳がピークとされている。大人にとってはホームと電車の隙間はそれほど広く感じないが、小さな子供が頭まで通り抜けて転落する事故も多い。
こういった事故に対し、JR西日本、東急電鉄、京王電鉄、横浜市交通局、京急電鉄ら電鉄各社と大阪市立デザイン教育研究所、大阪公立大学橋本研究室は共同でこども隙間転落防止プロジェクトを発足。キャラクター「スキマモリ」と共に注意喚起の活動を行っている。今回はスキマモリに、隙間の危険についてインタビューした。スキマモリは言葉を発することは出来ないので、心に直接話しかけてもらった。
――スキマモリは何者?
スキマモリ:スキマモリはね、でんしゃとホームのスキマにすんでる、ちょっとふしぎな「ようかい」なんだ。ふだんはかくれんぼしたり、ダンスしたりしてすごしてるよ!まるくなって、すやすやねるのもだいすき。うれしいことがあるとね、くるくるっておどっちゃうんだ!
――隙間転落防止プロジェクトに参加したきっかけは何だったの?
スキマモリ:もともとはスキマでのんびりしてただけだったんだけど、スキマにおちるこがいっぱいいて、びっくりしたんだ!そしたらね、「こどもたちをまもってくれませんか?」って、てつどうがいしゃの人と、デザインのがっこうの人たちがよんでくれたんだ。それがきっかけだよ。
――危ない乗り方をする子を見ると「コラ!」と注意するらしいけど、どんな行動をしたら注意するの?
スキマモリ:はしって、でんしゃにのる子や、スキマをみないでのる子には、とーってもあぶないから、「コラ!」っていうよ。それから、なんかいもなんかいもおんなじことしてるとね............。
――子ども達に伝えたいメッセージと、大人に伝えたいメッセージを教えて!
スキマモリ:こどもたちへ
スキマをよくみて、あんぜんにのりおりしてほしいな。スキマモリは、スキマでみんなをみまもってるけど、みんなの「きもち」と「ちゅうい」が、いちばんだよ!
おとなのみなさんへ
こどもから「め」をはなさないで。ぼくひとりではまもりきれないときもあるから、みんなで、たいせつなこどもたちをまもってほしいな。
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スキマモリについてSNSでは「陽気で面倒見がいい妖怪」「妖怪から守り神になった珍しいキャラ」「不気味かわいい」などの反応が集まり、グッズやイベントも人気となっている。今後は9月27日に京王れーるランド開催されるイベントに登場予定。スケジュールはHPやSNSで確認できるので参加希望の方はご覧いただきたい。