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まだまだ元気!高木ブー92歳「第2の故郷」ハワイでライブ 昨秋にアキレス腱断裂を克服

北村 泰介 北村 泰介
ウクレレ奏者としても知られるザ・ドリフターズの高木ブー
ウクレレ奏者としても知られるザ・ドリフターズの高木ブー

 ザ・ドリフターズの高木ブーが現地20日に米ハワイで開催される「インターナショナル・ウクレレ・フェスティバル・オブ・ハワイ」にバンド「1933ウクレレオールスターズ」の一員として出演する。昨秋のアキレス腱断裂を克服して現役を続け、今年3月に92歳となった高木に〝第2の故郷〟でのライブに向けた思いを聞いた。

 高木は昨年9月、ライブのリハーサルに行く途中、自宅前での「左足にバーンと弾けるような違和感」から病院に直行して「アキレス腱断裂」と診断されたことを自身のインスタグラムで報告。高齢だけに体調への影響も心配されたが、約1か月後に退院して仕事に復帰した。

 高木は当サイトの取材に対し「アキレス腱断裂は人生で2度目です。前回は(1984年9月の)『8時だョ!全員集合』でトランポリンの練習の時に準備体操を十分にせず、(アキレス腱を)切ってしまい、『全員集合』を初めて3か月くらいお休みしました。今回もリハビリの日々でしたが、随分とよくなりました」と振り返った。

 その後も順調に回復。高木は「ゴールデンウィークくらいから、(国内での)ハワイ絡みのフェスが始まり、5~6月はぼちぼち、そちらの方にも出演。9月には昨年のアキレス腱断裂のために出演できなかった群馬県・前橋で開催のロックフェス『山人音楽祭』にリベンジ(出演)します」と宣言。負傷翌日の開催だったためキャンセルを余儀なくされた同イベントへの思いを明かした。

 さらに、高木は「月に一度は加トちゃんと『ドリフ麻雀』でプロの方と対戦しています。なかなか勝てないので、麻雀番組を見ながら、毎日勉強しています」と近況を語った。 「ドリフ麻雀」とは、所属事務所「イザワオフィス」の公式YouTubeで、今年6月から配信を開始した新企画。高木はドリフターズの盟友・加藤茶と共に、ゲストを招いて麻雀を楽しんでいる。

 そして、日本を代表するウクレレ奏者の1人として、高木は約1年ぶりとなるハワイ公演に臨む。

 高木の生年(1933)を冠した「ウクレレオールスターズ」は〝象徴〟と位置づけられる高木をはじめ、サザンオールスターズの関口和之(キャプテン)、野村義男(ウクレレ王子)、荻野目洋子(歌姫)、分山貴美子(口笛女王)、はたけやま裕(カホン家元)、ヤナギマン(バンマス)の7人で構成されるグループ。高木はウクレレ演奏とボーカルを担当する。

 今回出演するイベントについて、高木は「今年で2回目となるこのフェスティバルは、50年以上続いた『ウクレレ・フェスティバル・ハワイ』を主催した(ウクレレの指導者として知られる音楽家)ロイ・サクマ夫妻の精神を受け継ぎ、『ウクレレ・ファウンデーション・オブ・ハワイ』代表でサザンオールスターズの関口和之君が世界のウクレレコミュニティとの絆を深めるために、開催を実現させました」と説明。「ハワイは僕の第二の故郷だと思っています」と感慨を込めた。

 さらに、高木は半世紀もの交流があった旧友の死から、自身の人生観を語った。

 「最近、50年以上交流があったハワイの友人が87歳で急死しました。今回もライブを観て欲しかったし、終わったらおいしいいビールで共に乾杯したかった。しかし、もうそれは叶わないけど、きっと会場の片隅で聞いてくれていると思ってます。悲しい事も、楽しい事、つらい事、うれしい事、全部含めて、それが人生なわけで。僕は人との出会いに恵まれていると思っています」

 ウクレレ歴は77年となる。「今は『15歳でウクレレを手にした高木少年』に『92歳で、ハワイでウクレレを皆さんの前で弾いてるよ』と言ってあげたいです」。今回のライブにかける意欲を示した。

 スタッフとしても現地に帯同する高木の長女・かおるさんは「父も92歳、いつまで頑張れるか分かりませんが、本人はやる気満々でして、同世代やさらに若い世代の皆さんにも『元気に頑張ろう』という思いを伝えられればと思っております」と代弁した。

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