白ごはんの上に描かれた「セブンスター」、「元首相・菅義偉の顔」、「固形石鹸」、「アニメキャラクター」などなど…
もはやデコ弁の域を超えた、緻密で一風変わった弁当の写真がSNSで大きな話題を呼んだ。
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投稿者は北海道在住の主婦・ひろたんさん。彼女が家族のために仕込むのは、笑いと驚きを生み、そして“もはや芸術”とも言える完成度に至ったキャラ弁。その裏には、ただの映えでは語れない、家族へのまっすぐな思いがあった。
ー一こういったお弁当作りを始めたきっかけについて教えてください。
ひろたん:コロナが蔓延してきて、会社も学校も1人で黙食。少しでもパパと娘を笑顔にしたいなと思って作り始めました。プラスで付け加えると…キャラ弁は娘が幼稚園の頃から割と作っておりました。SNSに載せたいと思ったのは、ある方のお弁当やオブアートがとても素敵で、その方と話をしてみたい!と安易な気持ちで…ミーハー的な気分で投稿始めました(笑)。
ーーご家族の反応は?
ひろたん:普段は本当に慣れてしまって反応は薄く…(笑)。でも「今日のお弁当すごかったね!」とか「めっちゃあれ美味しかったわ!」と言われる時があったりします。菅さんを作った時は、主人から珍しくLINEをもらえて、一言「菅、笑った」だけでしたがガッツポーズしました!
ーー制作には普段どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
ひろたん:私も働いていますので、朝は正直時間は全くなく…作り置きおかずと日ハムさんのチキボンなどに頼りっぱなしで、15〜20分くらいで二つを同時に作っています。前日までに仕込むオブアートは作るものによりますが、30分から2時間くらいかけて作ります。
ーー「これは我ながら最高!」と感じたお気に入りの自信作はありますか!?
ひろたん:一番を選ぶのはなかなか難しいのですが…やはり自信があるのは「JOJO弁当」と「リアル再現弁当」です。誰も作らない、再現度の高いものが出来ると嬉しくなります。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
ひろたん:ただ主人を驚かせたり笑わせたりの弁当でしたので、こんなに皆さんから反響いただけるとは…と驚いております。家族も自分も、そして周りの人も笑顔になれる作品をこれからもまた作っていこうと改めて思えました。
◇ ◇
SNSでは
「再現度エグすぎる」
「食べるのがもったいない」
「これは美術館で展示して」
などの声が多く寄せられ、投稿には1.7万を超える「いいね」が集まる今回の投稿。
家庭を笑顔にしたいという思いから始まった、ひろたんさんのお弁当作り。そこには愛情だけでなく、誰にも真似できない再現力と遊び心が詰め込まれている。ふたを開けた瞬間の“驚き”と“笑い”、そしてじわじわと伝わる“優しさ”。今日もきっと、家族の笑顔を思いながら、芸術レベルの弁当が仕込まれているだろう。