俳優ジョニー・デップは元妻で女優のアンバー・ハードとの泥沼裁判における「嫌悪」は引きずらないと決めたという。2016年に破局したアンバーがジョニーによるドメスティックバイオレンス(DV)を思わせる寄稿をしたことで、名誉毀損裁判に発展。その長きにわたる裁判の中でキャリアにも傷が付く形となったジョニーだが、その件に関して根に持ってはいないと話している。
ジョニーは「デイリー・テレグラフ」紙に「馬鹿げた話に聞こえるかもしれないが、人はただ憎しみを抱き続けるだけで、それがやがて頭の中に何らかの悪意を芽生えさせることもある。復讐を考えさせられたりする。でも誰かを憎み続けるってのは、背負うにはあまりにも重い責任だ」とコメント。「何かを憎むには、まずそのことを気にかけていなきゃならない。でも僕は気にかけてない。何を気にするっていうんだ?誰かにひどい目に遭わされたことか?そんなこと世の中にはいくらでもあるだろう」と怒りを通り越し、まるで悟りを開いてしまったような心境であることを明かした。
そして、ここ数年で数多くのことを学んだが、今は前だけを見ているという。「7、8年間も現実に経験したことはとても辛く、内面的にも苦しい道のりだった」と裁判を含む一連の騒動への思いを吐露。その上で「そんなことを経験せずに済めば良かったかと聞かれれば、もちろんそうだ。でも、そこから想像もしなかったほど多くのことを学んだ」と振り返った。