宇宙には文明を一瞬で破壊する「自爆ボタン」が存在するという。エネルギーを放出しきった真空状態のようで実際は不安定な「偽の真空」の崩壊がそのボタンで、それが作動した場合、全ての惑星、恒星、銀河系を消し去り、私たち人間が知る生命というものの終焉が来ると物理学者らは主張している。
この理論は現在、宇宙は最も安定した状態にあるという考えから生まれたもので、「偽の真空」と呼ばれている。そして宇宙のどこか一部が安定した状態に押しやられ、「真の真空」が膨張、触れるもの全てを破壊することになるとされている。
英ニューカッスル大学の宇宙学者イアン・モス教授は、宇宙を「ドミノがたくさん並んだテーブルの上」に例え、「ドミノは直立を保つことができます。何か小さな秩序の乱れで一つが倒れそれが引き金となり、全てが倒れない限りです」と説明した。